第141話「帝国の鬼」

 帝国貴族たちは大きな間違いを犯していた。


 新たな競争相手が増えるのではと警戒する気持ちはわかる。

 わかるが、失脚させようと一挙手一投足を監視しているだけで、シグという人物をよく見ていなかった。


 シグは……

 本当はなるべく早くリアイエッタ領に帰り、領主業に専念したかったのだ。


 貧しい漁村出身の孤児がリアイエッタ伯爵になった。

 これ以上ない大出世だ。

 貴族たちが警戒しているような野心はなかった。

 野心があったら、ウェンドアの地下迷宮で自害しようなんて考えない。


 また、貴族たちは雑種の皇子に過敏すぎた。

 近い将来、現皇太子の下へ側室を送り込むという方法だってあったのだ。

 側室が生んだ皇子が血の尊さで勝り、兄を差し置いて次期皇太子になることも十分あり得た。


 貴族たちはシグなど放っておけば良かったのだ。

 そうすれば……

 滅ぼされることもなかったのに。



 ***



 シグは病床から起き上がってすぐに〈鬼〉になったわけではなかった。

 ただ強い決心をしただけだ。

 皇太子妃と皇子を守るために手段を選ばない、と。


 息子が亡くなったいま、血を分けた子供はこの二人だけ。

 絶対に失いたくない。


 連邦内のリーベル派粛清が終わった後もシグとトライシオスは宿屋号で会っていた。

 今日はシグの快気祝いだ。

 その席で決意を表明すると、トライシオスに嗤われた。


「甘いな、シグ」


 守るということは、敵が手を出してくるのを呑気に待っているということだ。

 そんな消極的な姿勢では、いつか凶刃に大切なものを奪われる。


 嫌なら、敵に攻撃させないことだ。

 敵の攻撃より先にこちらが攻撃を仕掛けるしかない。


 先手を打ち、罠に嵌め、敵対者をすべて滅ぼしたとき、ようやく大切なものを守ることができたといえる。

 それが——


「宮廷というところだよ」


 血も涙も、心すらも凍る元老院で、トライシオスは執政であり続けている。

 だからこれは友を叱咤しているわけではない。

 元老院という宮廷において、彼が日々心掛けている〈日常〉を話したに過ぎなかった。


 息子を失い、娘と孫が暗殺されかけたシグに友の言葉は深く沁み込んだ。


 友はこう言っているのだ。

 二人を守りたいなら鬼になれ。

 歯向かう者皆、血の海に沈める恐ろしい鬼になれ、と。


 最後にトライシオスは協力を申し出た。

 リーベル派を粛清したとき、ネレブリンを派遣してくれた礼だ。

 協力とは、もちろん情報だ。

 入手した情報を提供するだけでなく、敵を罠へ誘導するための情報を流しもする。


「…………」


 シグにはネレブリン族が付いており、海軍竜騎士団も味方に付く。

 そこへトライシオスの情報が加われば、愚鈍な帝国貴族に勝ち目はない。

 あとはシグの覚悟だけ。


 歯向かう者がいなくなるまで先手を打ち続けた先、安全が手に入るだけでなく、位人臣を極めることになるだろう。


 連邦なら、議長を補佐する執政。

 帝国なら、皇帝を補佐する宰相。

 国によって呼び名は違うが、中身は同じ。

 敵対者の躯の山に君臨する鬼だ。


 シグよ。

 汝、鬼になれるか?

 ……トライシオスの申し出を受けるということは、これから鬼の道を歩むという決意の表明に他ならない。


 シグは答えた。

「ありがとう。よろしく頼む」と。



 ***



 シグが宿屋号から邸へ戻って数日後、帝都に不穏な噂が流れた。


 皇子と皇太子妃の命を狙った暗殺者を誰が送ったのか、その主人についての噂だ。

 噂が指し示しているのは、ある中流貴族だった。


 ……本当は、賊の主人が誰だったかなんて知りようがない。

 暗殺者たちはネレブリン隊によって返り討ちにされたし、何とか捕らえた一人も隙を突いて自害してしまった。


 この中流貴族は、以前から自分の娘を皇太子の側室にとしつこかった。

 さぞ、正室が邪魔だったことだろう。


 濡れ衣だと訴えても無駄だった。

 心から愛し合っている夫婦の間に側室をねじ込もうと、かなりしつこかった……

 皇太子と陛下が信じるわけがなかった。


 この一族を手始めとして、貴族たちは粛清の嵐に巻き込まれていった。

 失脚、追放、処刑……


 貴族たちもやられっぱなしではいない。

 負けじと、リアイエッタ伯謀反の噂を広めようとした。


 ところがうまくいかない。

 なぜか噂を流してきた家来が悉く逮捕されてしまう。

 ……ネイギアスの密偵たちの仕業だった。

 主な貴族を見張り、街で不審な者を見つけると後を付けていた。


 一方的な敗北が続き、ついに大貴族にも粛清が及び始めた。


 噂の飛ばし合いで勝ち目がない。

 そう悟った彼らは戦法を変え、暗殺者をシグへ送るが、これもうまくいくはずがなかった。


 皇子たちを襲ったときと同じだ。

〈影〉を本人だと勘違いしたり、シグ以外誰もいないことを確認したはずなのに背後を取られたり……


 噂も暗殺も失敗が続き、大貴族たちの憤懣は限界に達していた。

 あと、彼らにできることは一つしかない。

 彼らは静かにその準備を整えた。


 いつ仕掛けるか……

 その機会は意外と早くやってきた。


 最近の帝都は不穏なのでしばらくの間、皇太子一家がリアイエッタで過ごすことになった。

 シグも同行する。


 大貴族たちは願ってもない好機だと飛びついた。

 彼らが準備しておいたものは騎兵の大軍。

 噂の飛ばし合いに敗れ、何度も暗殺をしくじった大貴族たちに打てる最後の手、それは戦だった。


 野外演習を装い、帝都の外に集結させておいた大軍で、雑種共をリアイエッタ諸共踏み潰す。


 ただ、一緒に旅をしている皇太子殿下を巻き込むわけにはいかないので、急使を出し、陛下の偽手紙を届けた。


 ——我が皇太子よ、妃と皇子はシグに任せ、そなたは急ぎ帝都へ戻れ。

 手紙に記せぬ、火急の用がある——


 偽手紙を信じて北へ戻ってきた殿下を南下中の騎士団が捕らえ……いや、〈保護〉した。

 一隊を護衛に付け、帝都へお送りしたので、もう何の心配もない。


 騎士団は進軍を続け、シグ一行がリアイエッタ城に入った頃を見計らって襲い掛かった。

 ゆっくりと近付いていき、怪しまれるギリギリの地点から突撃を開始。


 城門が閉まるより早く城内に突入し、建物に火を放つ。

 騎兵は燃え広がるのを見て殺戮衝動が増していった。


 シグ伯爵と雑種の母子を殺せ!

 リアイエッタ兵も領民も皆殺しだ!

 すべてを灰にしてやる!


 ところが……


「おかしいぞ! 誰もいない!?」


 騎兵はすべて城内に入り、獲物を求めて駆け回ったが、無人の城であることに気付いた。

 そのときだった。


 ギィィィ……ッ!


 何者かが城門を外から閉めた。

 さらに重しがしてあるらしく、押してもビクともしない。


「罠だ! 閉じ込められた!」


 城に事前連絡のない騎士団が接近してきたら、門番がすぐに城門を閉めるものだ。

 なのに、誰にも妨げられず城門を通過できたことを不審に思うべきだった。


 シグは帝都を発つ前、ネレブリンの風精に命令を伝えてもらっていた。

 敵が攻めてくるから、領民たちはすぐに森へ隠れろ、と。


 リアイエッタで風精の報せを受け取ったネレブリンは代官に命令を伝え、騎士団到着の二時間前には避難を完了していた。


 シグ一行は、城には入ったがそのまま止まらず、反対側の城門から脱出していた。

 皆、無事だ。


 あとは狼藉者共を成敗するだけだ。

 シグは巻貝を手に、空を見上げた。


「狼煙は見えるか?」

「ああ、よく見えるぞ」


 空からよく見える。

 リアイエッタ城から立ち上る煙が。


 交信相手は右手を上げた。


「やれ、エシトス!」

「了解した!」


 返事と同時に右手を振り下ろす。


 シグが連絡しておいたのは領地だけではなかった。

 海軍竜騎士団団長エシトスにも連絡していた。


 六騎士にとってシグは兄弟だ。

 その娘を姪のように思っているし、さらに皇子のことは甥孫のように思っている。

 身内同然の三人の命を狙う奴は敵だ。


 だからエシトスは今日、ピスカータ基地から小竜隊を率いて、リアイエッタの空で待っていた。

 攻撃開始の狼煙が上がるのを。


 閉鎖され、逃げ場のないリアイエッタに溜炎の雨が降り注ぐ。

 騎兵たちの悲鳴が止むまで……



 ***



 シグたちを強引に始末しようという大貴族の企みは、騎兵の大軍を喪失するという最悪の結果に終わった。


 大貴族たちも終わりだ。

 帝国陸軍の騎兵は、厳密には彼らの私兵ではない。

 にも拘わらず勝手に動かし、妃と皇子が穏やかに暮らすはずだったリアイエッタを灰にした。

 皇太子殿下の目の前で。


 殿下はリアイエッタ襲撃の騎士団に捕らえられ、帝都へ護送されているはずではなかったか?


 いや、道中の襲撃を恐れたシグによって一家は馬車ではなく、荷を運ぶ幌馬車にお乗り頂いていた。

 馬車に乗っていたのは一家に化けたネレブリンだった。


 よって、急使が北へ連れ帰ったのは殿下に化けていたネレブリンだった。

 当然、大人しく帝都へ行くはずがない。

 適当な地点で抜け出した。


 本物の殿下は、リアイエッタに踏み込んできた騎士団を森からご覧になられていた。

 もしご自身と妻子があの場に居たら、いま頃どんな目に遭わされていたかを思い浮かべながら。


 殿下だけでなく、陛下も大貴族たちに激怒した。

 戦の理由は、陛下の孫を亡き者にするためだったのだ。

 大貴族たちに弁明の余地は残っていなかった。


 彼らはもはや帝国貴族ではない。

 謀反人だ。


 調べていく内にわかったことだが、雑種狩りの首謀者は宰相だった。

 宰相は帝国中の貴族たちを束ねる力を持つ者がなれる。

 そのため、加勢した貴族たちは少なくなかった。


 だが、それでも中立や様子見の貴族の方が多い。

 その多数派が勅令により討伐軍になった。


 謀反人共は各地で討たれていった。

 宰相の一族は船で南下して連邦へ亡命を求めたが、評議会はこれを拒否した。

 軍艦を出して領海へ入ることを許さなかった。


 さらにトライシオスがエシトスへ連絡し、小竜隊によって宰相の船は撃沈された。


 ……これは記録には残っていないが、宰相は撃沈される直前、白旗を振ってはいなかったが、降伏の交渉を持ちかけていた。


 もしこのときの指揮官がレッシバルだったら「敵が戦意を失っているから……」とややこしかったに違いない。


 戦には、戦意を失っている敵を沈めなければならない非情な局面があるのだ。

 シグとトライシオスにとって、エシトスが団長で助かった。


 エシトスの前職は配達屋だ。

 時には〈良くない荷〉を黙って運ばなければならない場合があった。

 だから正しいと信じられることしかできないレッシバルと違い、彼は物分かりが良かった。


 六騎士の一人として、彼について〈語れる〉ことが少なかったのはそのためだ。

 物分かりの良さについて具体例を挙げることができない。


 竜騎士としての能力はレッシバルだが、仕事に対する確実性という点においてはエシトスだった。


 彼は仕事に私情を挟まない。

 騎兵の悲鳴や降伏の交渉に心を乱されることはない。

 しなければならないことを確実に達成する。


 彼は永くシグの右腕として多くの仕事を片付けていった。

 余計なことは〈語らず〉に……



 ***



 大貴族たちの謀反は宰相が討伐されたことで収まった。

 かくしてシグに歯向かう者は皆滅んだのだった。


 討伐軍に参加していた貴族たちも心からシグに味方していたわけではない。

 でも従わざるを得ないではないか。


 暗殺者を差し向けても悉く返り討ちにされる。

 謀反に加わったブレシア騎兵の大軍も滅ぼされた。


 逆らえば、かつて無敵艦隊から帝国を守ってくれた力が我が身に降りかかってくるのだ。

 帝国中が鬼の恐ろしさを肝に銘じたのだった。


 騒動の後、シグは滅ぼした大貴族の領地の一つを与えられ、公爵に叙せられた。

 また謀反人共を一掃した功績により、新たな宰相に任ぜられた。


 異議を唱える者は……

 誰もいなかった。



 ***



 シグが宰相になってから五年、一〇年、二〇年……

 世界は概ね平和だった。


 概ね……

 アレータ海海戦のような大きな戦がなかったというだけで、小競り合いは絶えなかったという意味だ。


 連邦は〈老人たち〉同士仲が悪いし、他にも執政対議長、議長対議会、議会対……と未来永劫、小競り合いが絶えそうにない。

 その上で連邦対帝国の小競り合いもある。

 トライシオスとシグの友情は続いているが、両国の仲は良いとは言い難かった。


 帝国は、多くの血を流してやっと話が付いたというのに、蒸し返す貴族が後を絶たない。


 蒸し返す話は決まっている。

「我らの上に立つ者は、格を備えた者でなければならない!」という奴だ。


 要するに、生まれながらの貴族ではないシグ宰相に対する不満だ。

 その不満、ネレブリン族とトライシオスによって動きを把握されており、決して結実することはないのだが……


 リーベルは、アレータ海で大負けした後も海軍派の力が未だ強く、陸軍派優勢とはいえない状況がずっと続いている。


 イナンバーク宰相は他国から竜を輸入してリーベルも竜騎士団を持つべきだと考えているが、王国中の魔法使いたちから反対されていた。


 海軍派、宮廷、市井の魔法使いたちは口を揃える。

 アレータ海で後れを取ったのは、未知の敵から受けた奇襲だったから。

 リーベルの魔法が後れを取ったわけではない、と。


 事実、空から攻撃される場合があると学んだ海軍は対空訓練を積み、その後、他国沿岸で大型竜の隊を撃退している。

 だからこれからも竜騎士団必要論と不要論の小競り合いが絶えないだろう。


 小さな衝突が絶えない。

 けれど、それゆえにどの勢力も大きな戦を起こす余力がない。

 世界は〈老人たち〉が描き、六騎士も賛同せざるを得なかった円環の中にあった。



 ***



 円環の平和が続いていたある日のこと。

 宿屋号に二人の常連客がやってきた。


 一人は帝国宰相シグ閣下。

 もう一人はトライシオス陛下。

 いま彼はロミンガン国王だ。

 亡き先王の後を継いでもう三年になる。


 女将は二人を席に案内し、自身も着席した。


「…………」


 着席したシグは険しい顔で何も語らない。

 トライシオスも黙ったまま、女将に一つの書類を差し出した。


「……拝見するわ」


 それはリーベルの研究所に潜入している密偵からの報告書だった。

 一枚、また一枚と捲っていくほどに彼女の顔も険しくなっていく。


 読み終えた彼女は報告書をトライシオスへ返し、一つ大きな溜息を吐いた。


「賢者たちの亡霊……なのかしらねぇ」


 報告書は、最近発見した極秘計画についてだった。

 厳重に秘匿されていたために最近まで発見できなかったのだが、かなり前から進められていた計画らしい。

 どの位前からかというと、杖計画の加担者たちが一掃された後からだ。


 計画立案者は現研究所所長ワールダイン。

 かつて賢者に仕えていた杖計画の下位構成員だ。


 ゾンビ化した賢者たちを陸軍の部隊が撃退した後、彼は逮捕された。

 しかし逮捕してはみたものの、ミスリル部品を作っていただけの下っ端を取り調べても何も出てこない。


 結局、模神についての秘密を守ることを条件に釈放され、研究所に戻った。

 そして月日は流れ、いまは所長を務めている。


「亡霊? いや、このワールダインという男からはもっと生々しい悪臭を感じるよ。賢者と同じ邪悪な匂いだ」


 シグは苦々しく吐き捨てた。


 ワールダイン所長による極秘計画。

 計画名は『柩計画』という。

 内容は、核室を制御する召喚士を不死身にすることで、決して転移消滅することのない可変精霊艦を作ろうというもの。

 そのためならば、死霊魔法を始めとする各種外法を組み合わせることも辞さない。


 シグの言う通りだ。

 目的のためならば人の道を踏み外すことに躊躇いがないところが、賢者たちに似ている。



 ***



 リーベル海軍魔法研究所所長ワールダイン。

 彼は釈放された後、研究員を続けながら調べた。

 一体、何者が杖計画を壊したのかを。


 模神によって平和な世界が訪れるはずだった。

 だから平和を望まない者の仕業だというのはわかっている。

 それは誰なのか?


 調べると、すぐにわかった。

 無敵艦隊を滅ぼした者たちが模神も壊した。

〈ガネット〉と呼ばれた小竜隊の仕業だ。

 そして……


 学友だったラーダがその一人だった。


 魔法艦隊と研究所。

 進む道は違ったが、休日が合えば一緒に酒を飲み、ラーダのことを相談していた。

 友人を見捨てるわけにはいかない。

 帝国と戦争になってしまったが、何とか第三国へ逃がす方法はないか、と。


 ワールダインは出撃前に会ったミルアベルトの最後の言葉を覚えている。


 「艦隊が帝国に着いたらラーダを探し出す」


 その彼を……

 ラーダが魔法艦諸共消し去った。


 小竜隊の一員だっただけで「ラーダが」というのは正確ではないかもしれない。

 でもそんな理屈でワールダインが納得することはできなかった。


 ラーダはあの日アレータ海にいて、友殺しの一端を担っていたのは間違いない。

 許セルモノカ!


 後に彼が怨念を込めて立ち上げた柩計画は、一隻の可変精霊艦を生み出した。

『幽霊』という名の最新鋭艦を。


 残念ながらリーベルが滅ぼされてしまい、量産はできなかったが、その一隻がイスルード島に配備されていた小竜隊に恐るべき竜殺しの力を発揮し、図らずもミルアベルトの仇討ちを果たすことになる。

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