とても面白くて、あっという間に読み終えてしまいました。
「先祖は本物だったかもしれないが、子孫自身も研鑽を積まなければせっかくの血の力も発現しない。」
↑
この部分、とても共感いたしました。
魔法という力も、ただ手の内に持っているだけでは宝の持ち腐れで、ひたすら磨いて鍛え上げないと意味が無いし、衰える一方なのでしょうね。
それにしても…………
トライシオスさん。
余裕、あり過ぎではありませんか?
「何でも申し付けてくれ。こう見えても犬の鳴き真似が得意なのだ。必要になったら遠吠えを披露しよう」
↑
ここ、めっちゃ笑いました!
んで、文官に化けたネレブリンさんに「では早速ですが~」とスルーされてしまうという(爆笑)。
「付与し終えた剣を鞘に納めれば魔法の気配が消える。
ゆえに短いのだ。
この短さこそが、魔法兵ではなく魔法剣士であることの証だった」
↑ 襲ってきた二名が魔法兵ではなく魔法剣士であることに気づく部分、すごく説得力がありました。
見破ったネレブリン文官さん(トライシオスも?)がいかに優秀かがわかり、ググッと物語に引きこまれました。
さすがのトライシオスも、ラスト近辺では緊張した様子でしたね。
命を狙われていることを実感した、という感じでしょうか。
どうなるのか、読者はハラハラドキドキしております!
続きを楽しみにしております(゚Д゚;)!
作者からの返信
コメントありがとうございます。
調子に乗り過ぎたトライシオスに天罰の時来たる!
的な展開にしたいと思いました。
彼には、世の中を舐めすぎると怖い目に遭うのだと学習してもらいたくてラストのようにしました(笑)
リーベル側は晴らせない濡れ衣を着せられて詰みました。
フェイエルム大使が述べた通り、すべての言い分が出揃い、十分話し合いました。
これ以上時間をかけても無意味です。
明日は必ず合意に至ってしまいます。
詰んでしまったリーベルは力に訴えるしかありません。
まさかリーベルが⁉ とトライシオスはびっくりですが、私たちの世界でも大国自らが戦争を始めました。
人間は自分が如何なる立場であっても、やりたいと思ったらやるのかもしれません。
今話はそういう人間の悪い正直さを描いてみました。
それから、本編はリーベルを中心とする話だったのに、あまり王国の様子を描けませんでした。
物語が始まったときにはすでに滅んでいますし……
なので圧倒的な強さを誇っていた頃の様子を描けて良かったです。
特に本編主人公の先輩たちが如何に恐ろしい連中だったのかを表現できたらいいなと思っています。
犬の鳴き真似がウケて良かったです。
書いていてトライシオスが完璧すぎるので、何か人間らしさが欲しいと思いました。
もし自分が面接官で、履歴書の特技の欄に「犬の鳴き真似」とか書いてあったら、思いっきり突っ込んでしまいそうです(笑)
次話もお楽しみに。
実質二対一。
しかも足手纏いを護りながら。
普通ならよほど腕に差がなければ勝てない状況ですね。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
海軍魔法剣士は一対一でも手強い相手です。
接近戦では圧倒的に魔法剣士が有利。
しかし離れて戦えばネレブリン有利というわけでもありません。
魔法剣士には障壁や略式魔法があります。
ロレッタほどになると略式で空間転移を発動できますが、彼らも基本的な魔法なら略式で完成させることができます。
結局は距離を詰められ、魔法剣でバッサリという展開になりそうです。
ただし、リーベル側はネレブリンたちの存在を知りません。
もちろん魔法剣士たちも。
この利点をうまく活かせれば……
大ピンチのトライシオスはこのまま討たれてしまうのか?
次話もお楽しみに。