巫女はわがまま
勝利だギューちゃん
第1話
「ああ、疲れた。やってられない」
とある神社に勤めているひとりの女性の巫女。
とても、わがままである。
「天の声、巫女は女性しかなれないから、女性はつけなくていいの」
そうですか・・・
まっ、知ってたけど・・・
「ああ、もう嫌になる」
何がですか?
巫女さん。
「私には、まやという名前があるんだから、その名で呼んで。
あっ、さんとかちゃんとかは、つけないでね」
まやは、荒れている。
「こら!呼び捨てにするな。様をつけろ」
我がままだ。
で、何が嫌なんですか?
「これ見てよ。桜の花びら」
地面には無数の桜の花びらがある。
「掃除するの大変なんだから。桜も気を使ってほしいよね。
君もそう思わない?」
それに関しては、賛同します。
「コロナは嫌いだけど、ある意味では感謝だね」
ある意味と言いますと?」
「花見客がこないから、ゴミの後かたずけがなく、静かでいい」
あなたが言いますか?」
「ねえ、天の声」
何ですか?
「変わって」
お断りします。
「降りてきていいよ」
どうしてですか?
まさか、手伝えと?
「違うよ。君にはいつもお世話になっているからね。
恩返しをしなくちゃ」
どんな、恩返しだろう?
「私と結婚してあげる。」
その心は?
「巫女、やめたいから」
わがままだ。
でも、このわがままなら、受け入れてもいいかな。
巫女はわがまま 勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます