人間によって造られた善良なドローンくんは、人間に尽くす事を幸せと感じて真面目に働きます。
そんなドローンくんですが、人間の勝手な法律によって振り回されます。
だけどドローンくんはあくまでも、そんな使命を受け入れ、真摯にまっとうしようとするのです。
そのドローンくんの姿と、ドローンくんに関わった人達の描写に、私が今まで抱いていた、〝ロボットを排除する〟という人間社会の身勝手な厭な感じが、このお話しにはないんです。
だからちょっと過酷な目に遭うドローンくんを、追って行けるんだと思います。
善良で真面目なドローンくんが、最後に手にするものに
「あ〜!善良に真面目に生きて行こう」
って、思えたお話しでした。
是非お読みになって、そんな気持ちに浸ってくださいませ。
人工知能ロボットのドローンくんが主人公の物語です。
どんな天才が開発したのかというくらい、優しくて真面目で献身的なドローンくん。「こんなロボットならぜひ欲しいよ!」というくらい優しい!
ドローンくんは、置かれた状況に合わせて一生けんめい人に尽くすのに、人間社会はロボットに対し無慈悲な決断を下します。
でも、ドローンくんの誠実な優しさは、ある奇跡を呼ぶのです……。
短編なので詳しくは書けませんが、読み終えたあと、心が洗われたような清涼感が残りました。「読んでよかった!」とニッコリしてしまう、あたたかな感動も。優しい春風のような癒し効果満点です。
ほんと大好き。ぜひ読んでみていただきたいです。