第6話 ZDV シリーズっていいよね♡

 実は私、ロックバンドZee Deveel のファンである。もう一度言うね。ジー・デヴィールのファンである。


 バンドメンバーを紹介するね。ヴォーカルはハンガリー出身のルカ・ブランドン。ブルーヘーゼルの瞳にライトブラウンの髪色。181センチのハンサム。

 

 ベースは香港出身のテディ・レオン。瞳は灰色でダークアッシュブラウンに染めた髪。中性的でエキゾチックな彼はピアスとタトゥーが印象的。


 ドラム担当はこのバンドのリーダーで、プラハ出身のユーリ・レイボヴィッツ。186センチの長身でブルーアイ。ライトブラウンの地毛をブロンドに染めている。


 そしてギターはフランス出身ドリュー・トーレス。キーボードはイギリス出身のジェシ・デイヴィス。メンバーの一人、ルネは残念だけど、もういない。


 プロデビューしても、世の中そんなに甘くない。最初は売れてなかったの。けれど、ルックスは最高だったから、SNSから火がついて世界的に有名になったの。


 メンバーみんな、六〇年代、七十年代のブリティッシュロックが好きだっていう共通点があるからね、仲も良くて最高のバンドなの。来日公演もあったよ。


 さて今回ご紹介するのは、烏丸千弦様『THE LAST TIME』です。


 メンバーのテディとルカの出会いが分かる作品です。舞台はイギリスの寄宿学校。編入生のテディはルカと同じ部屋になりました。人見知りの激しいテディと、面倒見のいいルカの間に信頼関係が生まれ、そして……。


 全部話したい。紹介したい。でもね、ネタバレになるので、我慢します。泣

 

おすすめレビューです。

★★★ Excellent!!! 柊圭介様

イギリスの寄宿学校を舞台にした現代劇ですが、端正な筆致でどこかクラシックな雰囲気も漂うラブストーリーです。

家庭に恵まれまっすぐに育ったルカと、それとは正反対の環境で生きてきたテディ。二人は恋に落ちますが、その進む先は前途多難であり……。


片方が守る・支える。もう片方は守られる・支えられる。

この関係性は夫婦や恋人同士、友人関係にも往々にして当てはまるものだと思います。

ただ、守られる・支えられる者が自棄的で依存心の強い人間であるとき、支える側の人間がどこまで寄り添えるのでしょうか。


この物語のテディは深い傷を負っています。彼の背負ったものはこの歳にはあまりにも重すぎ、一人で抱えきれるものではありません。しかしそれを簡単に引き受けるには、ルカという同い年の恋人は幼すぎ、無知すぎる。振子が激しく揺れるようなテディの精神はルカを苦しめます。それを承知しても果たして一緒に生きて行こうと思えるか。


イギリスの文化、音楽など、筆者の知識が盛りだくさんに詰めこまれたディテールは、その方面に詳しい方ならきっと大喜びでしょう。長編ですが整頓された読みやすい文章で次の展開に進みたくなります。BLというタグにあまりとらわれず、人間ドラマとして読んで頂きたいです。



★★★ Excellent!!! 久里 琳様

冒頭からまず心惹かれるのは美少年ふたり。儚げで、どこかバランスがとれずに危なっかしい可憐な転校生と、思春期らしい我の強さを持ちつつも、なんだかんだで面倒見のいいハンサム系美少年。


思春期の激情を思いきりぶつけて恋に揺れるふたりの、懊悩と喜びと成長をたっぷり綴った物語です。

丹念に、細部まで調べられた寮制学校の描写に、禁断の世界を覗くような密やかな愉しみを覚えてしまいます。

背景に流れるのはブリティッシュロック黄金時代の名曲の数々。スイーツ、煙草、音楽室、サマーキャンプ、高級車。


確かな筆力に裏づけられた、端整な文章が、物語を美しく彩ります。


英国の寮で花開いた美少年の恋――ときに切なく、ときに背徳的で、永遠を求めているのに刹那的で破滅的な恋――を覗いてみませんか。


⭐︎ ⭐︎ ⭐︎

 私、この作品を読み終わった頃には、テディとルカの魅力に魂を奪われてしまいました♡ もっとこの二人の事が知りたい。この先どうなるの? 


 どうぞ、烏丸さんのページに飛んで、ZDVシリーズをポチッとして下さい。メンバーの出会いからバンド結成までが時系列になっています。そしてファンにはたまらないキャラクターガイドもあるんです♡ 作中にある音楽アルバムやチェコ料理についての情報も楽しめます。それからね……。


 貴方もきっとZee Deveelのファンになりますよ♡ 今度いつ日本に来るんだろう。ライヴ行きたい! テディとルカを生で見たい! 


 さぁ、私も次作に進みます♡ ぜひご一読を! 


https://kakuyomu.jp/works/1177354054892121741


https://kakuyomu.jp/users/karasumachizuru/collections/16816452219399749429

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