第2話 魔女のヒント



 瞼ひらいて まっすぐ前を見つめて

 ああ また 奪われた

 光瞬いて すいよせられる


 時空のはざま 魔女が笑った

 戻れる方法 聞いてみても

 ただ 指をさされるだけ


 正しい手順を踏んで やりかたをこなす


「分からないなら 一度後ろを振り返ってみたら」


 ヒントは過去にある


 明日を見たって 答えなんてない




「ストーリー」


 はざまに吸い寄せられる人間には何か条件があるようだ。


 彼女達は、悲劇を起点にして、繰り返しながらどこかへ向かっていく。

 そこに幸せはない。


 繰り返す日々に同じ日はない。

 ほんの小さな差異が生まれ続ける。

 

 少しずつ変わり続ける同じ日の中で、魔女は何かを伝えたがっているのかもしれない。


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詩集 白線通学冒険譚 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032

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