詩集 白線通学冒険譚

仲仁へび(旧:離久)

第1話 白線通学冒険譚



 誰かが呼んでいる もう目覚めか


 今日の予定は?

 何があるの?

 どんな事がある?


 楽しい事考えて 起きる 

 ベッドの上であくびして

 期待する一日の

 出来事は きっと……


 ぱっと 光飛び散った

 横からすべてかっさらった


 おかしいね そんなの予定になかったのに


 青い空 どこまでも続いている

 白い雲 気持ちよさそうで


 気づいたら 知らない場所 ここはどこ?


 窓の向こう 誰かの家の屋根で

 猫があくびをしていた おそろいだねって


(誰かの声 聞こえて 届いた もうそんな時間なんだって)


(家とびだして 一緒に通学路歩いていく)


(話しかけたよ ねぇ聞いて)


(今日は何があるのかな どんな事が起きるのかな)

(きっと楽しい事ばかりだよって 言ったのに)


 お喋り 楽しくないな


 道なぞって 白線の上 歩く

 一人になって 人消えた


 





「ストーリー」

 寄り道しないように。変な所にいかないように。

 毎日、白線の上を歩こうって決めたんだ。

 でも、どうしてそう決めたんだっけ?

 記憶の中にあるのはパッとちらつくまぶしい光。



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