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2021年11月27日 23:26
烏川 ハル様 (参加作品その8)、読ませて頂きました。 ただ今11月末日、いよいよ二大小説投稿サイトのコンテストの時期来たる! と、時間を執筆活動に使いたいこの時期に拙作の読了及びレビュー(事実上の)ありがとうございました。 前回同様お返しできる〝返礼〟は作者本人による〝短所の分析〟以外には無い、ということで、さっそく始めます。 まず、烏川 ハル様の分析には首肯するほかない、という事です。>これは悪くいえば「メインヒロインのキャラの掘り下げが遅すぎる」ということになるのかもしれません。>もっと前に、過去の彼女をより具体的に主人公に回想させておけば、その辺りの印象は変わりそうなので、その点は少し惜しいと感じました。 やはり本作『外交官・加茂三矢(ただし非公認)』のウィークポイントはメインヒロインにある、ようです。これをラノベ用語で解りやすく表現するなら〝萌えが足りない〟、という事になるのでしょうか。 本作執筆中から『ラノベヒロインの王道からかなり外れているな』というそんな気はしていました。ではどうしてヒロインの造形がこうなってしまったかといえば〝登場人物のキャラクターは最初に決めるのではなく書いているうちに決まる〟という書き方で書いているからです。つまり『書きたいもの』を書いた結果です。 一次選考を通してくれたスニーカー大賞には『よくぞ通してくれた』という思いしかありません(他へも出したけどことごとく一次落ちなので)。だけどそこまでなのもまた事実。 しかし、烏川 ハル様の分析から、本作には今ひとつだけ改善が可能な点がある事が見えてきました。『過去の彼女をより具体的に主人公に回想させておけば』、つまり過去、小学校時代の萌えエピソードを最初の方に入れられれば見え方が変わるんじゃないか、という事です。 それを入れる箇所は話しの流れをぶった切らない場所、『プロローグ』に含めるのがいいんじゃないかと、そんな気がしています。 具体的には、(誘拐⁉ 冗談じゃないぜ。桃山さんの存在自体が丸ごと想い出なんだぞ!)という主人公の心の叫びの後に入れる、トコまで思いつきました。ただし現状具体的中身はまったく思いついていませんが。 ただ、そうなると気になるのが文字数(頁数)です。現状でも既に14万5千文字。この上さらに書き足すと上限をオーバーするかも。その点公募に比べ小説投稿サイトのコンテストは上限が緩いように感じるので要研究ですね。(烏川 ハル様もいろいろ勧めてくれましたし) ちなみに、これまで応募してきた公募の宛先はいわゆるKADOKAWA系で(ラノベという分野ではここが一番メジャーそうな気がしているから)、カクヨムに登録しているのもやはりここがKADOKAWA系で、タグをつけるだけで簡単に応募完了になるから、だったりします。ただwebは数字が可視化されているのであまりに各種数字が悪いと選考側も選ばないような気が近頃はしてきています。 実のところ今の今まで100パーセントに近い純度での「読者受けしそうなもの」は一度も書いたことがありません。(本作も異世界に行って『主人公スゲー!』とは言われるけど無双はしていない)そういう意味でどこまでプロにこだわっているのか、といった感じは自分でもします。もちろんそういうものをある程度研究し考えた事はあるけれど、どうも物語にならない。なんだかループで同じような事を延々繰り返しているようなストーリーしか思いつきませんでした。書いても一次も通過しないかも。でも一回も書かないのでは結論は出ないので一回くらいは書いてもいいかなとは思っています。 時に、烏川 ハル様の企画、【途中敗退者たちの集い】参加者からはプロが出ているとの事。これでけっこう験は担ぐ方なので瓢箪から駒を期待したいと思います。 それではお互いに幸運を!
作者からの返信
齋藤 龍彦様、コメントありがとうございます。 前回の『鐵道写真部始めました‼』でも思いましたが、私個人は、ヒロインの造形には問題ないと感じています。たとえラノベヒロインの王道から外れていようと、しっかりとキャラの魅力が描かれていれば、どんな方向性であれ読者には受け入れられるはず。 特に『鐵道写真部始めました‼』では、ヒロインの魅力がしっかりと伝わってきましたからね。それに比べると、今回はヒロインの魅力が伝わりにくい部分があり、それはヒロイン造形の方向性ではなく、記述の仕方によるものだと思ったので「もっと前に、過去の彼女をより具体的に主人公に回想させておけば」という感想を書かせていただきました。 作品の構成上、メインヒロインはずっとピーチ姫状態だから、語り手である主人公の見える範囲にいないのですよね。そうなるとヒロインの具体的な行動が描けなくなるので、具体的な描写が不足しがちなのは仕方ないと思います。 回想として、齋藤 龍彦様のおっしゃるように『プロローグ』に含めるのも良いでしょうし、むしろ私は、途中途中で随時挿入しても良いのではないか、と思ったほどです。確かに『話しの流れをぶった切る』というデメリットは出てくるかもしれませんが、ヒロインの行動エピソードが随所に出てくれば読者がヒロインを思い浮かべやすくなる(読者にとってヒロインが身近になる)というメリットもあり、そちらの方が大きいのではないか、と思いました。>ただwebは数字が可視化されているのであまりに各種数字が悪いと選考側も選ばないような気が 確かに、コンテストによってはその傾向が強いところもありますね。真剣に受賞を狙って応募するならば、同じコンテストの前回や前々回の受賞作品のポイント評価だけはチェックしておくべきでしょう。 そこで高ポイント作品しか受賞させないコンテストならば、それは避けるべきコンテスト。低ポイント作品の受賞実績のあるコンテストが狙い目ですし、そんなコンテストも探せば案外出てくるものです。>これでけっこう験は担ぐ方なので 企画内容では『前回の企画では16名の参加者がおられて、その中から後々コンテストで受賞なさる方々が2名』という簡単な書き方だったので、この場をお借りして、具体的に記しておきます。 まず「第34回太宰治賞」一次通過作品と「第1回青い鳥文庫小説賞」一次通過作品で参加してくださった七海 まち様が、2020年3月に「第8回角川つばさ文庫小説賞」で金賞を受賞。順調にシリーズ化されて、2022年2月には第5巻が発売予定だそうです。 続いて「第七回ネット小説大賞」一次通過作品と「第六回ネット小説大賞」一次通過作品で参加してくださった七沢ゆきの様が、2020年5月に「第5回カクヨムWeb小説コンテスト(キャラクター文芸部門)」で大賞を受賞。こちらもシリーズ化されて、現在2巻まで発売中だそうです。 齋藤 龍彦様も、是非これらの方々に続いてください!
烏川 ハル様
(参加作品その8)、読ませて頂きました。
ただ今11月末日、いよいよ二大小説投稿サイトのコンテストの時期来たる! と、時間を執筆活動に使いたいこの時期に拙作の読了及びレビュー(事実上の)ありがとうございました。
前回同様お返しできる〝返礼〟は作者本人による〝短所の分析〟以外には無い、ということで、さっそく始めます。
まず、烏川 ハル様の分析には首肯するほかない、という事です。
>これは悪くいえば「メインヒロインのキャラの掘り下げが遅すぎる」ということになるのかもしれません。
>もっと前に、過去の彼女をより具体的に主人公に回想させておけば、その辺りの印象は変わりそうなので、その点は少し惜しいと感じました。
やはり本作『外交官・加茂三矢(ただし非公認)』のウィークポイントはメインヒロインにある、ようです。これをラノベ用語で解りやすく表現するなら〝萌えが足りない〟、という事になるのでしょうか。
本作執筆中から『ラノベヒロインの王道からかなり外れているな』というそんな気はしていました。ではどうしてヒロインの造形がこうなってしまったかといえば〝登場人物のキャラクターは最初に決めるのではなく書いているうちに決まる〟という書き方で書いているからです。つまり『書きたいもの』を書いた結果です。
一次選考を通してくれたスニーカー大賞には『よくぞ通してくれた』という思いしかありません(他へも出したけどことごとく一次落ちなので)。だけどそこまでなのもまた事実。
しかし、烏川 ハル様の分析から、本作には今ひとつだけ改善が可能な点がある事が見えてきました。
『過去の彼女をより具体的に主人公に回想させておけば』、つまり過去、小学校時代の萌えエピソードを最初の方に入れられれば見え方が変わるんじゃないか、という事です。
それを入れる箇所は話しの流れをぶった切らない場所、『プロローグ』に含めるのがいいんじゃないかと、そんな気がしています。
具体的には、
(誘拐⁉ 冗談じゃないぜ。桃山さんの存在自体が丸ごと想い出なんだぞ!)という主人公の心の叫びの後に入れる、トコまで思いつきました。ただし現状具体的中身はまったく思いついていませんが。
ただ、そうなると気になるのが文字数(頁数)です。現状でも既に14万5千文字。この上さらに書き足すと上限をオーバーするかも。その点公募に比べ小説投稿サイトのコンテストは上限が緩いように感じるので要研究ですね。(烏川 ハル様もいろいろ勧めてくれましたし)
ちなみに、これまで応募してきた公募の宛先はいわゆるKADOKAWA系で(ラノベという分野ではここが一番メジャーそうな気がしているから)、カクヨムに登録しているのもやはりここがKADOKAWA系で、タグをつけるだけで簡単に応募完了になるから、だったりします。ただwebは数字が可視化されているのであまりに各種数字が悪いと選考側も選ばないような気が近頃はしてきています。
実のところ今の今まで100パーセントに近い純度での「読者受けしそうなもの」は一度も書いたことがありません。(本作も異世界に行って『主人公スゲー!』とは言われるけど無双はしていない)そういう意味でどこまでプロにこだわっているのか、といった感じは自分でもします。もちろんそういうものをある程度研究し考えた事はあるけれど、どうも物語にならない。なんだかループで同じような事を延々繰り返しているようなストーリーしか思いつきませんでした。書いても一次も通過しないかも。でも一回も書かないのでは結論は出ないので一回くらいは書いてもいいかなとは思っています。
時に、烏川 ハル様の企画、【途中敗退者たちの集い】参加者からはプロが出ているとの事。これでけっこう験は担ぐ方なので瓢箪から駒を期待したいと思います。
それではお互いに幸運を!
作者からの返信
齋藤 龍彦様、コメントありがとうございます。
前回の『鐵道写真部始めました‼』でも思いましたが、私個人は、ヒロインの造形には問題ないと感じています。たとえラノベヒロインの王道から外れていようと、しっかりとキャラの魅力が描かれていれば、どんな方向性であれ読者には受け入れられるはず。
特に『鐵道写真部始めました‼』では、ヒロインの魅力がしっかりと伝わってきましたからね。それに比べると、今回はヒロインの魅力が伝わりにくい部分があり、それはヒロイン造形の方向性ではなく、記述の仕方によるものだと思ったので「もっと前に、過去の彼女をより具体的に主人公に回想させておけば」という感想を書かせていただきました。
作品の構成上、メインヒロインはずっとピーチ姫状態だから、語り手である主人公の見える範囲にいないのですよね。そうなるとヒロインの具体的な行動が描けなくなるので、具体的な描写が不足しがちなのは仕方ないと思います。
回想として、齋藤 龍彦様のおっしゃるように『プロローグ』に含めるのも良いでしょうし、むしろ私は、途中途中で随時挿入しても良いのではないか、と思ったほどです。確かに『話しの流れをぶった切る』というデメリットは出てくるかもしれませんが、ヒロインの行動エピソードが随所に出てくれば読者がヒロインを思い浮かべやすくなる(読者にとってヒロインが身近になる)というメリットもあり、そちらの方が大きいのではないか、と思いました。
>ただwebは数字が可視化されているのであまりに各種数字が悪いと選考側も選ばないような気が
確かに、コンテストによってはその傾向が強いところもありますね。真剣に受賞を狙って応募するならば、同じコンテストの前回や前々回の受賞作品のポイント評価だけはチェックしておくべきでしょう。
そこで高ポイント作品しか受賞させないコンテストならば、それは避けるべきコンテスト。低ポイント作品の受賞実績のあるコンテストが狙い目ですし、そんなコンテストも探せば案外出てくるものです。
>これでけっこう験は担ぐ方なので
企画内容では『前回の企画では16名の参加者がおられて、その中から後々コンテストで受賞なさる方々が2名』という簡単な書き方だったので、この場をお借りして、具体的に記しておきます。
まず「第34回太宰治賞」一次通過作品と「第1回青い鳥文庫小説賞」一次通過作品で参加してくださった七海 まち様が、2020年3月に「第8回角川つばさ文庫小説賞」で金賞を受賞。順調にシリーズ化されて、2022年2月には第5巻が発売予定だそうです。
続いて「第七回ネット小説大賞」一次通過作品と「第六回ネット小説大賞」一次通過作品で参加してくださった七沢ゆきの様が、2020年5月に「第5回カクヨムWeb小説コンテスト(キャラクター文芸部門)」で大賞を受賞。こちらもシリーズ化されて、現在2巻まで発売中だそうです。
齋藤 龍彦様も、是非これらの方々に続いてください!