(参加作品その8)外交官・加茂三矢(ただし非公認) (齋藤 龍彦様)
『外交官・加茂三矢(ただし非公認)』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054892547022
【コンテスト】第27回スニーカー大賞(前期)
【一次選考通過数/応募総数】27作品/応募総数不明
(私からの一言)
前回紹介した作品と同じ作者様の作品です。前回が長めだったので、今回はなるべく短くします。
まず序盤は、異世界から持ち込まれるトラブルに主人公が巻き込まれる形で、話が進んでいきます。
軽妙な語り口に加えて、人数を絞った登場人物。とても読みやすい印象でした。
前半はひたすら我々の世界で物語が展開し、主人公が異世界へ行くのは後半に入ってから。異色の構成だと感じました。
異世界といっても、いわゆる剣と魔法のファンタジー世界ではなく、我々とは異なる世界というだけ。地理や政治などしっかり設定されていて、骨太感もあります。
それらの設定が詳しく示されるのは、異世界人がこちらの世界に登場する前半ではなく、主人公があちらの世界へ行く後半になってからです。この点、上手い構成だと思いました。
交渉で事件を解決させる物語であり、その過程も面白かったです。
事件が解決した後も、メインヒロインのキャラに深みを増すような描写になっており、読み応えがありました。
ただし、これは悪くいえば「メインヒロインのキャラの掘り下げが遅すぎる」ということになるのかもしれません。もっと前に、過去の彼女をより具体的に主人公に回想させておけば、その辺りの印象は変わりそうなので、その点は少し惜しいと感じました。
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