第五章 注釈集



☆ここでは【第五章】の注釈を一覧できるようにしました。

 用語を調べたい時などにご利用下さい。


※本項は作中の注釈を紹介しています。

 若干のネタバレを含む場合がありますのでご了承下さい。


 本項の情報の中で『(作中での設定)』とされている注釈は、作中での一九一九年六月時点のものとなります。

 それ以外の注釈はその限りではありません。



◆ 第五章 ◆



◇[註*論功行賞ろんこうこうしょう=功績や戦績を調べ、それに応じた褒美を与える事]


◇[註*の花色=淡く黄色がかった白色]


◇[註*熨斗目色のしめいろ=暗くくすんだ青緑色]


◇[註*聞香もんこう=香をき、その種類を当てたり楽しんだりする芸道。

 香道こうどうとも呼ばれる]


◇[註*幻夢界げんむかい=人間の魂魄こんぱくはく部分が見る夢の世界。

 最下層が魔空界と繋がっている。

 物質界この世を三次元とした場合の二次元(作中での設定)]


◇[註*魔空界まくうかい=邪神とその眷属の本体が封印されているといわれる次元。

 物質界この世を三次元とした場合の一次元(作中での設定)]


◇[註*三方さんぼう=神饌を載せる台]


◇[註*神饌しんせん=神棚に供える供物くもつ

 野菜、果物、穀物などの山の幸。

 魚介類や昆布などの海の幸を供える場合が多い]


◇[註*千早ちはや=神事において、巫女が白衣びゃくえ緋袴ひばかまの上に着用する衣装の一種]


◇[註*前天冠まえてんかん=神楽舞で巫女が身に着ける装飾品の一つ。

 いわゆる和風ティアラ]


◇[註*神楽鈴かぐらすず=巫女が神楽を舞う際に用いる鈴。

 巫女さんがシャンシャンやるアレ]


◇[註*ヱドナイ教=聖架教の前身となる宗教で、紀元前一三〇〇年頃に成立したとされる。

 成立当初は完全な民族宗教だったといわれるが、現在は厳密には民族宗教ではない。

 しかしヱドナイ教信徒となるには多種の厳しい条件があり、他宗教からの改宗はほぼ認められない。

 ヱドナイ教の信徒にはなぜか資産家が多く、ヱドナイ教独特の選民思想とも相まって、ヨーロッパ各国では特に煙たがられる風潮が強い(作中での設定)]


◇[註*ヱドナイ人=ヱドナイ教信徒の事(作中での設定)]


◇ 一九二〇年二月ごろの流行性感冒かんぼう(インフルエンザ)の予防対策啓蒙けいもうポスター各種の主な文言。


■〖恐るべし『ハヤリカゼ』の『バイキン』!〗・〖マスクをかけぬいのちらず!〗


■〖マスク〗と〖うがひ〗・〖『マスク』をかけぬと〗・〖汽車きしゃ電車でんしゃひとなかでは『マスク』せよ、外出そとでのちは『ウガヒ』わするな〗


■〖手當が早ければ直ぐ治る〗・〖流行性感冒?〗・〖風邪の魔人〗


■〖含嗽うがひせよ あさゆふ奈に〗


■〖ハヤリカゼはこんなことからうつる!〗・〖『テバナシ』に『セキ』をされてはたまらない〗


■〖悪性感冒:病人は成るべく別の部屋に!〗・〖おや居間ゐまへだててまもれ やまいてき宿やどは〗


■〖豫防注射よぼうちゅうしゃで 宿やどのなく奈る かぜかみ


■〖豫防注射と日光消毒〗・〖日光にっこう直射ちょくしゃ医者いしゃ注射ちゅうしゃには 疫病やくべうがみもけてクシャクシャ〗


◇[註*流行性感冒かんぼう(インフルエンザ)の予防対策啓蒙けいもうポスター各種の主な文言・仮名遣いの新字体・現代仮名づかい=うがひ→うがい、手當→手当てあて、ゆふ→ゆう、奈→な、ゐま→いま、豫防→予防、乃→の、やくべう→やくびょう]


◇[註*世界統一言語=『令和をエスペラント語で翻訳』などの語句でインターネット検索してみよう!

 邪神崇拝者達の計画が垣間見れる……かも]


◇[註*タルタリア=?(作中での設定)]


◇[註*白茶色しらちゃいろ=白みがかったごく薄い茶色]


◇[註*根岸色ねぎしいろ=緑がかった茶色]

 

◇[註*千草鼠色ちぐさねずいろ=くすんで青緑がかった灰色]


◇[註*御高祖頭巾おこそずきん=頭や顔を包む婦人用の頭巾で、防寒や顔を隠す為の物。

 忍者が顔を隠すアレ]


◇[註*撫子色なでしこいろ=柔らかい赤紫色]


◇[註*下士卒かしそつ=下士官と兵の事]


◇[註*シンダレラ=【西暦九世紀の支那書に載せたるシンダレラ奇譚】 一九一一年発表 宗像 藤白 著 丸山書房 刊 が国内初出(作中での設定)]


◇[註*飯骨柳はんこつりゅう飯行李めしごうりとも呼ばれる。

 弁当箱の一種で主に米飯を入れる。

 竹や柳などを編んで作られ、持ち前の吸湿性と通気性で米飯の鮮度を保つ。

 やなぎ製のものは防虫効果も期待できるが、現在ではメッチャ高価]


◇[註*円匙えんぴ=シャベル。

 本来の読み方は円匙えんしだが、旧日本軍や自衛隊では円匙えんぴと呼称している]


◇[註*ほしい=ほしいい、とも。

 蒸して乾燥させた保存用の米飯。

 湯や水で戻して食べる旅の携行食]


◇[註*軍袴ぐんこ=軍服のズボン]


◇[註*霊紋れいもん=聖霊と邪霊が融合した魂魄こんぱくには固有のカタチがあり、一定の霊感があれば見分ける事が可能。

 見分け方は個人の能力によって差があり、ある者は色や形で、ある者は音として認識できるという。

 霊感の感度が低い者は、匂いや気分として受け取る事が多いようだ。

 交霊術における審神者さにわは、この霊紋を読む感覚が秀でていなければならない(作中での設定)]


◇[註*阿弥陀如来あみだにょらい転移法てんいほう=いわゆるテレポート。

 大掛かりな儀式魔術で発動させる場合を除き、ごくひと握りの魔術師しか使用できないらしい(作中での設定)]


◇[註*赤軍艦隊=一九一九年当時、ソビエト連邦へ正式に移行する前のロシア海軍艦隊]


◇[註*Bowhead(ボウヘッド)=ホッキョククジラの英語名]


◇[註*潜望鏡深度=海中に隠れたまま潜望鏡の先だけを海上に出して、周りを観察できるぎりぎりの深度]


◇[註*三八式歩兵銃さんはちしきほへいじゅう=一九〇五年(盟治三八年)に開発、帝国陸軍に採用された国内産のボルトアクションライフル。

 着剣も可能。

 第一次世界大戦後、帝国海軍にも供与された。

 愛称は『さんはち』、もしくは『さんぱち』(盟治との元号は作中での設定)]


◇[註*槓桿こうかん=ボルトアクションライフルなどで、銃の遊底ゆうていを操作するための握り]


◇[註*大蔵経たいぞうきょうの写本=邪神崇拝結社や魔術師界隈かいわいでは、チベットのツァンポ大峡谷内部にある仙境寺院に君臨する支配者〈エメラルド・ラマ〉を、大蔵経と呼び表している。

 そして、〈エメラルド・ラマ〉と同じ邪神を宿した天才魔術師テンバ・シロー(日本名、天芭てんば 史郎しろう)がその写本である(作中での設定)]


◇[註*龍泉村りゅうせんむら騒動=一九一九年五月、和歌山県の龍泉村周辺で、九頭竜会の大昇帝 派と瑠璃家宮 派が偶発的に接触して起きた事件。

『第四章 雷獣の咄(はなし)』を参照されたし]


◇[註*自火じかこうむり……=龍泉村騒動の際、天芭 史郎が自ら放った劫火ごうかで自身の身体を焼かねばならなかった事。

『第四章 雷獣の咄(はなし) 第七節 岩かじり撃滅作戦 その八・その九』を参照されたし]


◇[註*三密加持さんみつかじ=覚者密教で実践される、仏と一体になる事を目指す修業の一種。

 密印ムドラーを結ぶ事を身密しんみつ

 真言マントラを唱える事を口密くみつ

 心に仏を観想する事を意密いみつと呼称する(作中での設定)]


◇[註*下膊かはく=肘から手首までの部分]


◇[註*棘条きょくじょう=魚のひれを形成するふしのない堅いすじ]


◇[註*鰭膜きまくひれを形成している膜]


◇[註*水縹色みずはなだいろ=ごく薄い青緑色]


◇[註*若苗色わかなえいろ=明るい黄緑色]


◇[註*手蔓藻蔓てづるもづる棘皮きょくひ動物門のクモヒトデ綱に分類される生物。

 クトゥルー(クトゥルフ)神話のクリーチャーにも見劣りしないナイスな生物]


◇[註*U115‐1・U160‐1=ドイツ共和国が第一次世界大戦中に建造していた潜水艦。

 公式には建造途中で未完成に終わっている]


◇[註*ガングート=ロシア帝国の級戦艦。

 作中の年代では赤軍艦隊に所属]


◇[註*白緑色びゃくろくいろ=ごく薄い、白に近い緑色]


◇[註*櫛板列しつばんれつ=クシクラゲ類に見られる微細な繊毛せんもうが融合して出来た櫛板。

 主に移動用として用いられ、光を反射し虹色に光って見える]


◇[註*気泡膨縮運動バブルパルス=水中での爆発によって引き起こされる気体泡ガスバブルが、膨張と収縮を繰り返す現象。

 なお、『気泡膨縮運動』との漢字表記は作者の造語]


◇[註*Blutbadブルートバッド=ドイツ語で『皆殺し』、『虐殺』の意]


◇[註*Schönenシューネン Feierabendファイアアーベント=ドイツ語で『お疲れ様』、『良い夜を』の意]


◇[註*ヴォジャノーイ=ロシアなどのスラヴ民族圏に伝わる妖精、妖怪。

 湖や沼などの水辺に人間を引き込み、捕食したり奴隷にしたりする。

 伝えられる所によれば、沈んだ船から金銀財宝を持ち去り、海底に築いた彼らの王国に運び込むとも。

 又、その王国には水晶で出来た宮殿があり、太陽よりも強く輝く魔法の石が鎮座しているともいわれる。

 クトゥルー(クトゥルフ)神話のクリーチャーである〈深き者共ディープワンズ〉との共通点が多く、その逸話も含めクトゥルー(クトゥルフ)神話と何らかの繋がりを感じさせる存在である]


◇[註*菌褶きんしゅう=キノコの傘のひだ


◇[註*味蕾みらい=舌にある感覚器]


◇[註*大口海鞘おおぐちぼや原索げんさく動物の一種で、海底の岩石などに固着している。

 名前そのまんまの素敵なお姿]


◇[註*円匙えんし=シャベルやスコップの事]


◇[註*早桶はやおけ=桶型の座棺ざかん

 人が亡くなると急いで作らなければならなかった為にそう呼ばれた]


◇[註*持衰じさい=本作品での意味は『第二章 邪神学講義 第三節 邪神復活阻止計画 前編 その三』を参照されたし]



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