第五章 北の邦(くに)から 一九一九

幕間 その一

登場人物紹介であります(坂田 曹長)



☆読者の皆さん、前章で登場したキングオブモブキャラの坂田 曹長であります。

 もう二度と登場できないかも知れませんので、ここで登場人物紹介の役をおおせつかりました。

 是非ともここで予習して行って下さい。


※本項は登場人物の紹介です。

 若干のネタバレを含む場合がありますので了承下さい。


 本項の情報は、作中の一九一九年六月時点のものです。



◆ 主な登場人物 ◆



◇ 宮森みやもり 遼一りょういち ◇


 魔術結社九頭竜会くずりゅうかいの新米会員。

 九頭竜会の最重要儀式に参加させられた事により、邪神勢力との戦いに巻き込まれて行く。

 大学では伝承学を専攻していた事もあり、宗教儀式や古代文明に造詣ぞうけいが深い。

 好きな煙草の銘柄はゴールデンハット。


 九頭竜会での儀式のさなか霊感が覚醒。

 比星ひぼし 兄弟との対話で、九頭竜会の目的が邪神の復活だと知らされる。

 綾の子の持衰じさいとして瑠璃家宮るりやのみや 一派いっぱ見出みいだされるも、生贄に供される運命が待っているらしい。


 邪神復活阻止の為、比星 兄弟と共に邪神崇拝結社に立ち向かう。

 又、帝都に迫り来る大災厄の回避も模索している。


 御霊分みたまわけの術法で人格を切り替える事が可能。

 人格が切り替わった際は『うら 宮森』などと呼称される。


☆宮森さんは御霊分みたまわけの術法、とやらで人格を切り替えられるとか。

 大人しく気弱な人だと思っていたのですが、いやはやどうなっているのでしょうか。



◇ 瑠璃家宮るりやのみや 玖須人くすひと 親王しんのう ◇


 神日本帝国皇太子であり、後の神日本帝国太帝たいてい

 全世界に破壊と殺戮をもたらす事で邪神の復活を画策し、あやとの間に邪神復活の鍵となる子を儲けようとしている。


 自身にも凶大な邪神の一柱ひとはしらを定着させ、九頭竜会では瑠璃家宮 派(海軍派)を率いる。


☆我が国のえある皇太子殿下です。

 お父上であらせられる大昇帝たいしょうていとは仲がお悪いようで……。

 親子喧嘩げんかも大概にして欲しいものですな。

 あ!

 いま私が言った事はご内密に……。



◇ 多野たの 剛造ごうぞう ◇


 神日本帝国の歴史学、伝承学の権威であり、真道院しんとういん大学の学長。

 宮森の師であり、彼を九頭竜会に引き込んだ張本人。


 邪神の一柱を定着させており、九頭竜会では瑠璃家宮 派に属する。


☆私は御会いした事はありませんが、蔵主ぞうす 財閥と組んで随分と帝室ていしつの金策事業に貢献なされたとか。

 どんな事業だったのかは、ここでは言わない事にしましょう。

 バレるとどうなるか分かりませんので……。


 それにしてもこの方は眼光がするど過ぎて、見ているこちらが固まってしまいそうです(意味深)……。



◇ 草野くさの 磯六いそろく ◇


 神日本帝国海軍少佐。

 後に連合艦隊司令長官となり、神日本帝国を太平洋戦争へと導く。


 邪神の一柱を定着させており、九頭竜会では瑠璃家宮 派に属する。


☆帝国陸軍と帝国海軍は仲が悪い事で有名ですが、その理由は前身となる組織が違うからなのです。

 帝国陸軍の前身は維新政府軍で、帝国海軍の前身は徳河とくがわ幕府水軍となっておるのでした。


 今は米国アメリカに行っておられるようですが、何をしていらっしゃるのか……。



◇ 蔵主ぞうす 重郡しげさと ◇


 蔵主 財閥の三代目当主。

 全世界での人類大量虐殺に必要な兵器製造を担う。


 邪神の一柱を定着させており、九頭竜会では瑠璃家宮 派に属する。


☆こんな事を言ってはいかんのでしょうが、我々軍人とは切っても切れない死の商人です。

 しかし帝国陸軍には、蔵主 産業が開発する兵器は当分の間納入されなさそうですな。


 今章では、何か大仰なモノを建造されたようで……。



◇ 宇部田うぶた あきら ◇


 蔵主 産業の系列会社、蔵主ぞすネット宇部田(ではない)代表。

 長崎県佐世保市させぼしのスタジオから、顧客の皆様に最新兵器をオトクに提供する事が使命。


 異常に甲高い声の持ち主で、トークの際のイントネーションも独特。


☆何ですかこの男は!

 コイツの声を聴いていると、つい夜中に衝動買いしてしまいそうです……。



◇ 相田あいだ あや ◇


 九頭竜会が行った最重要儀式で生贄にされた少女。

 儀式の末、邪神の一柱を定着させられた。


 定着の影響により、肉体も人外のモノへと変容している。


 比星ひぼし 兄弟の策略により、その子宮には宮森 由来の授精卵を着床させられた。


☆皇太子殿下の婚約発表なぞ私は聞いておりません。

 本当に皇太子殿下の花嫁なのですか?

 え?

 皇太子殿下をお兄様と呼ぶ?

 それってまさか……。



◇ 権田ごんだ 益男ますお ◇


 瑠璃家宮 派に属する魔術師で瑠璃家宮の側近。

 頼子とは夫婦。

 要人警護や対象監視の任務に就く事が多い。


 表向きには、電気技師の職に就いている。


〈ショゴス〉との融合に成功しており、肉体を異形化させる事が可能。

 戦闘の際にはそれが遺憾いかんなく発揮される。


☆電気技師と云う触れ込みですが、何だか怪しい奴だ。

 今章ではまさに、になるようですぞ。



◇ 権田ごんだ 頼子よりこ ◇


 瑠璃家宮 派に属する魔術師で瑠璃家宮の側近。

 益男とは夫婦。

 夫の益男 同様、要人警護や対象監視の任務に就く事が多い。


 現在は一応専業主婦。

 益男と結婚する以前は看護婦をしており、今でもその手並みは衰えていない。


〈ショゴス〉との融合に成功しており、肉体を異形化させる事が可能。

 戦闘の際にはそれが遺憾なく発揮される。


☆近寄りがたい雰囲気の女性と思っておりましたが、私の勘は当たったようですな。

 夫同様、だったとは……。



◇ 宗像むなかた 藤白とうはく ◇


 九頭竜会所属の魔術師。

 本邦では、在野の博物学者として名が知られている。

 粘菌(変形菌)に関しては世界的な研究者。


【第四章 雷獣の咄(はなし)】で宮森 達と行動を共にするうち、所属する大昇帝 派を裏切る羽目になる。

 熊野くまのでの事件解決後は瑠璃家宮に忠誠を誓い、妻子と共に瑠璃家宮 派の庇護下ひごかに入る事となった。


☆和歌山県田辺たなべ町が生んだ稀代の博物学者です。

 幼少時は神童と持てはやされておられたとか。


 先生は変わった特技を御持ちでして、何でもゲロを自由自在に吐けるとか。

 そのゲロで粘菌の研究が大変にはかどるらしく……。

 あ、一応褒めてますよ。





☆残りの登場人物紹介と粗筋は西川 少尉にバトンタッチします。

 是非とものぞいて行って下さい。


 あぁ、私は次章以降出番があるのだろうか……。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る