名古屋という舞台

お姉ちゃんには負けないもん! 〜みくらじ生放送〜

ミク: 未来です。今日のお相手は現在まさに売り出し中の〜

マナ: 真南です。ふつつか者ですが、今日はよろしくお願いします!

ミク: って真南ちゃん。そんな出だしでいいの?

マナ: え、わたし何か間違ってましたか???


ミク: と言っても、真南ちゃんのことまだ知ってる人あまり多くないと思うので、少し長めの自己紹介してもらっていいかな?

マナ: はい。『Green eyes monsters』というアイドルグループで活動している真南って言います。先月デビューしたばかりなのに、気づいたら未来さんのラジオ番組に出させてもらっちゃって……

ミク: いやいや。『Green eyes monsters』は今やあたしたち『BLUE WINGS』にとって脅威そのものですもの。まぁ実際のところは可愛い事務所の後輩たちなんだけどね

マナ: 脅威とか言わないでくださいよ〜。わたしたち全然そんな……

ミク: 深紗ちゃんと夏穂ちゃん含めて、あたしたちの妹分って感じかな?

マナ: 滅相もないです!! 未来さんからそんなこと言われるなんて

ミク: でも実際に真南ちゃんはあたしたち『BLUE WINGS』の妹だもんね(笑)

マナ: え。その話、やっぱししなきゃダメでしょうか?

ミク: ん〜、あたしはそれほど気にしてないけど、先日報道されちゃったし……

マナ: なんかわたし『BLUE WINGS』のチヒロの妹ってことになっちゃってて

ミク: いやだから本当に実の妹であって隠し子の妹とかそういう属性じゃないよね!?


マナ: でもお姉ちゃんに比べたらわたしなんか本当にただのヒヨコですよ

ミク: まぁ確かに千尋さんはあたしのグループの頼れる先輩ではあるけどね

マナ: わたしお姉ちゃんほどしっかり者でもなんでもないし……

ミク: そんな真南ちゃんに付いた呼び名が『青い鳥の妹』(笑)

マナ: ……なんかそれ、痛々しいというかビミョーじゃないですかね??

ミク: でも妹系キャラって他の『Green eyes monsters』の立ち位置から考えてもちょうどいいと思うよ?

マナ: そもそもわたしの立ち位置ってグループの中でも三番手って感じだし……

ミク: それ、自分で言う? ……まぁあたしも他人のことは言えないけど

マナ: ですよね〜。今の『BLUE WINGS』って未来さん以外の二人は、あの伝説的元女優の春日瑠海さんと伝説的作曲家のITOさんって、どっちももう破壊力抜群ですし

ミク: それも否定はしないけど……

マナ: それに比べたらわたしの立場ってまだずっといい方なのかな……??

ミク: ……ひょっとしてこの子、実は調子乗せるとダメな子だったりするの?


マナ: でも春日瑠海さんはわたしの永遠の憧れの女優です!

ミク: まぁその張本人は今は全く女優やる気ないみたいですけどね

マナ: そうなんですか〜? でもこの前収録現場に瑠海さんいらして……

ミク: え、そうなの? あたしその話知らないけど

マナ: わたしにもいろいろ演技指導してくれたんです。もうほんとかっこよくて

ミク: 瑠海のやつ、実は女優に戻りたいとか思ってるのかな?

マナ: 未来さんは瑠海さんとそういう話をしたりしないんですか?

ミク: まぁ瑠海はあたしのルームメイトではあるけど、そういうセンシティブな話はあまりしないかな? そこはお互いに

マナ: そういうもんなんですかねぇ〜?

ミク: そういえば真南ちゃんも深紗ちゃんと同じ高校に通ってなかったっけ?

マナ: はい。そういえば中学の時から同じ学校に通ってましたね。家も近くだし

ミク: そういえばって……。だったら深紗といろいろそれっぽい話とかしないの?

マナ: う〜ん…………それっぽい話ってどういう話でしょう??

ミク: それはもちろんほら、恋愛の話とか

マナ: う〜ん……………………するようなしないような?

ミク: って、どっちなんだい!??


マナ: でもなんか、わたしの周囲がいろいろ変わりすぎてて少し怖いんです

ミク: そりゃそうかもね。夏からはドラマの主役にも選ばれたわけだし

マナ: はい。『ガラス色のプリンセスの鈴音』ってドラマで、主役を演じることになりました

ミク: おめでと〜。あたしあまり本は読む方じゃないけど、あのラノベは好きだよ

マナ: はい。わたしも原作ラノベを読んだときは、なんかすごく懐かしさを覚えて

ミク: 懐かしさ??? ……へぇ〜、あたしの感覚と少しが違うかも

マナ: う〜ん……なんていうのかなぁ? 見覚えのある光景が一面に広がってきて

ミク: それは女優としての才能ってことなのかな? いやあたしは知らないけど

マナ: そうなのかなぁ? でもなんだか近すぎて怖いとか、そういう感覚もあったりなかったり?

ミク: どっちだよ!? そう言えば深紗ちゃんも同じドラマに出演するんだよね?

マナ: はい。わたしが主役のアイドル声優で、深紗はわたしのライバル声優役です

ミク: なんだかそれ聞くだけでも面白そうなドラマだね。主に別の意味で

マナ: ??? でも深紗も張り切ってるので、いいドラマになると思います!

ミク: あの原作ラノベも笑いあり涙ありの感動ストーリーだもんね!

マナ: はい。わたしあのラノベ、本当に大好きです!!


ミク: さて、いよいよ今週末からは『Green eyes monsters』の名古屋遠征も始まるんですよね?

マナ: はい。やっと深紗も怪我から復帰したので、勢い全開でいけると思います!

ミク: ファンのみんなは楽しみにしてると思いますよ〜

マナ: ファンのみんなは主にわたしじゃなくて、深紗や夏穂を待ってるんじゃないかと

ミク: まだそれを言うか!! でも最後に意気込みを一言でお願いします!

マナ: はい。三人で最高のステージを創っていきたいと思いますので、名古屋の皆さんよろしくお願いします!!

ミク: あたしも応援してるので頑張ってね!

マナ: はい、ありがとうございます!!

ミク: それではそろそろお時間がよろしいようで。今日はお相手は〜

マナ: 真南と

ミク: 未来でした! まったね〜!!

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