第12話 終戦
ハルマゲドンは唐突に終わった。
G*O*Dは、
S*A*T*A*Nは、
銀河連盟旗艦レクヨーハルテは、
ウーキー・ニーキーのチアニは、
そして遥か遠隔の宇宙の戦いを地球で見守る阿部と佐佐木は、
最終戦争に参加した全ての軍勢は、鵺姫の戦力が一瞬にして全消滅したのを見た。
星雲状の戦い合っていた軍勢は一瞬にして半数以下の空虚な霧の様になった。
歪な宇宙の穴である鵺姫は、その影響をもたらす軍勢と共に突然、消滅したのだ。
レクヨーハルテのメインディスプレイに映っていたZOC図から、寒色系の影響図像はいきなり全て消えた。あまりにも唐突すぎて、全電子戦闘艦の予測AIがパニックに陥るほどだった。
戦闘の電磁ノイズが鳴り止んだ静寂の宇宙。
戦士達は勝利の時間を持て余した。
まるで夢が醒めるかの様な呆気なさだった。
こうして全面戦争は終わったのだ。
永久に。
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