「綺麗だな、アイリーン」
「オスカー、私にはその意味が分かりかねます」
「いいんだ、俺は、そういう君を、愛している」
このシーンが凄く好きです(*´ω`)
そしてラストの展開も胸に響きました。(唐突に語彙力が消滅しました)
作者からの返信
あさぎ かな様
お読みいただきましてありがとうございました。
わたしも、そのオスカーとアイリーンの会話、とても思い入れがあります。所詮機械と人間、分かり合うことはないけど、オスカーにはもうそれすらどうでもよくて、ただふたり雪に埋もれる……という。
ラストはいろんな取り方ができると思うのですが、哀惜と救済、人の世のままならさ、みたいのが伝わればいいなあと思っています!
読み終わって、思わず溜息をついてしまうくらい綺麗でした……!✨
主人公にとってはこれが、この状況で迎えうる最上の最期だったんだろうなぁと、切なくもなんだかほっとしました。
アイリーンも、美しいのに、終始感情はあまり見られない感じなのがより良いな、と思います✨
素敵お話をありがとうございました。
作者からの返信
花風ひなかのんさま
ようこそ、お読み下さいまして本当にありがとうございます。
物語としてはハッピーエンドではないのですが、主人公の生の閉じ方への執着を考えると、仰るとおり望み通りだったわけで、その辺が複雑な後味を残す作品なのかな、と思っております。なので、そこを堪能して下さったこと、とても嬉しいです。心より感謝を。
編集済
すごく綺麗な短編ですね!感動しました…!以前のムサシノといい、つるさんは短編で長編並みの満足感を読者に与えられるのがすごいです✨
まさに心中。雪の中に二人で横たわる情景がとても美しかったです。
ラストは切ない余韻が残りますが、アイリーンもこの後破壊されるとなると、彼女の最後の患者がオスカーということになりますので、ある意味では彼は本懐を遂げたということなのでしょう。
胸に響く短編でした。ありがとうございます!
作者からの返信
結月 花さま
お読み下さいまして本当にありがとうございます!
短編で長編並みの満足感、ですか! うれしいお言葉です。自分は結月さんのようにコンスタントに長編が書けないで居るので、せめて短編でみなさんに楽しんでいただけたら……と思っていたので。
これを書いて気づけたのは「どうやらわたしは雪の中というシチュエーションが非常に好みらしい」ということですね、笑 考えてみればあれもこれもそうだ。心当たりがありすぎます。
凍てつく雪原の中、愛する機械に抱かれてオスカーは何を思って現世に別れを告げたのでしょうね……。素敵な感想感謝です。
読了後、しばし不思議な感覚に浸りました。
閉ざされた空間の中での、人とアンドロイドの美しき純愛とも読めるし、
危険分子を取り除く作戦(クラッシュも含めて)かもしれない、
人の残酷さ非情さをむき出しにした世界とも読めるし。
けれどどちらにせよ、人の生はまさしく己のものなのだと感じました。
自分がどう思うか、それが全てなのだと。
人の基準ではなく自分が満たされることに意味があるのだと。
それもまた哀れで傲慢なような気もしますが、
それが人という「愛」を望む生き物なのかもしれませんね。
とても静かで、白がたまらなく印象的でした。
作者からの返信
クララさま
読みにいらして下さりありがとうございます……!
短い中に、色々な受け取り方をしていただけて、嬉しいです。
なるほど、そういった解釈もあるのかと新鮮な思いで拝読しました。
書き手としては、どれが正解、というのはない物語だと思います。
ですが仰るとおり、人は哀れで傲慢でありつつも、やはり最期は如何に自分だけの生を自分の望む形に昇華させるかに、望みを掛けるのだろうなあと思いながら綴った作品です。
限りあるいのちとは、結局そういうことだろうと。
白が溜らなく印象的、とのこともありがたいです。
わたしは「雪」「白」を無意識に作品に投影したり、重要なモチーフとしてしまうところがあるので。この作品もそういう意味で大事な私の心の在り方なのですね。
企画参加ありがとうございます。レビュー押したつもりでいたのが、未でした~遅ればせながら。
こういう、ちょっとダークな話を短くまとめられるのって、すごいなあ、と思います。私はつい長くなっちゃうので。
最期に人が望むことって何なんだろうなあ、と改めて考えさせられました。
作者からの返信
清見こうじさま
こちらこそ素敵な企画をありがとうございます。
そしてお読み下さってありがとうございます……!
私はどーしてもダークというかシニカルな視線が入った話ばかり
書きがちでして、それも短いなかにぎゅーと詰め込んでしまい
なかなか長編が書けないのが悩みです。悩みは人それぞれですね。
最期に人が望むこと……私はやはり好きな人と一緒にいることかなと思います。先日私事ですが、親戚を見送ったばかりで、それもコロナ渦のおかげで親族みなでオンラインで看取るという形でしたが、あれはあれでひとつの幸せな別れだったかなと思っています。そんな経験もこの話には影響していますね。
人物描写から舞台設定に至るまで、アイリーンの機械的に献身な姿も含めて、とにかく美しく詩的にまとまっていました。残酷ささえ感じられるラストへ向けての加速感も沁みてきます。
アイリーンが何故あのタイミングでクラッシュしたのか。僕もアイリーンの自壊行為のように思えました。
作者からの返信
鳥辺野九さま
このたびはお読み下さりありがとうございます!
文学的な要素も含めてのSFを書きたかったので、詩的とはとても嬉しいお言葉です。
盛り上がりつつも、残酷さを予感させるラストへのオスカーの「疾走」もお楽しみ頂きありがとうございました。クラッシュ。なるほど、鳥辺さまもそう感じたのですね。いろいろな読み方を皆様提示してくださって、本当に嬉しく存じます。
ロマンティックSFか … 良いですね。
人と機械の恋愛譚は幾つか読んできましたが、その度に感動します。
よしの様のこの作品も「持ってけ、感動」でした。
ただ、最後は射殺せず、見逃してあげて欲しかったです(友未は悲しくてもヒューマンな話が好きです)。
つるよしの様。楽しい作品を色々拝読させて頂いているのに、多彩過ぎてまだ本性がつかめていません。そのうち見抜いてやる!
作者からの返信
友未 哲俊さま
いつもたのしい企画、ありがとうございます……!!
さて、こちらの作品、私自身は結構残酷な愛憎劇と思って執筆した節があるので、ロマンティックSFとのお言葉にちょっと意外な感を抱いております。この小説はほんとうに読む方によって感想が異なるので、その方のお考えや趣向が透けて見えるようで、感想を頂いてはいろいろ想像してしまいます。そう思うに、友末さまは、私などよりヒューマニズムと慈愛に溢れている方のように感じます……。
友末さまには、いろんな拙作を読んで頂き感謝に堪えません。一貫性がないのが私の特徴ですかね(笑)さて、見抜けるでしょうか?見抜かれるのを楽しみにしております!