第7話 副業に夢中になって気がついたこと
振り返ってみると転売に取り組んだ期間は、本当に大変でした。
お金はなにより、あまりにも時間を消費してしまいました。
結局、転売で独立というのは私には無理でした。
もちろん転売で独立をしている人もいるので、独立が絶対に無理というわけではありません。
しかし、私がある程度の結果を残せたのは、「副業だったから」というのが一番の理由だったと思います。
安定した収入があるからこそ、安心して仕入れができたのです。
仕入れのなかには数万円を越えるものがいくつもありました。
もし、本業の収入がなくなったとしてもそれを同じように仕入れることができるかと聞かれてもできないでしょう。
毎月安定した収入がある今と同じような気持ちで転売に取り組むこともできないでしょう。
不安と焦りでいっぱいになって精神的に参ってしまうと思います。
もし本業の収入がなかったら自分はやっていけるのかと考えたときに、どうしても上手くいくイメージが湧きませんでした。
ただ、私が結果を出すのに時間がかかったのは、「自分で考える」ということをしてこなかったからです。
単純に講師の言うことを聞くのではなく、何がいけなくてどうすればいいのかということを自分で仮説を立てて検証をしていかなければならなったのです。
講師の言う通りに取り組むことは、本業の勤め人と大して変わりはありません。
副業といえども、1人の商売人としてお金を稼ぐというのは誰かに教わるだけでは足りません。
すべては自己責任の世界なのです。
そのことを知識ではなく実体験として転売を通じて私は学ぶことができました。
副業に取り組むことは勉強になりますし、時間に余裕がある方はやってみてもいいと思います。
「自分で考えて稼ぐ」ということを言葉ではなく実体験として学ぶ良い機会になります。
ただし、それなりに稼ごうと思うと、趣味の時間、交友関係、睡眠時間など何かを犠牲にすることを覚悟しなければなりません。
よくある「楽をして稼ぐ」や「隙間時間にちょっと稼ぐ」みたいなセールスレターは基本的に信用しないほうがよいです。
むしろその程度の稼ぎなら残業かアルバイトでもしたほうが良いです。
また、独立を視野に入れて高額塾への入塾を検討している人もいると思います。
しかし、高額塾というのは資金に余裕がない場合以外はオススメできません。
振り返ってみると、結局ネットでの情報で解決したということが大半だったからです。
「情報はお金を払って購入する。調べる時間は無駄」と言う人がいます。
しかし、それは違うと私は思います。
自分で考えて調べて試していくという行為こそが大切なのです。
その過程にはお金を失うという失敗もあると思います。
時間を使っても望む答えが得られないこともあります。
けれど、そうやって情報を探したという行動こそが自分の血となり肉となるのです。
そうやって経験したことこそが活きた情報となります。
お金を自分で稼ぐのにショートカットはありません。
また、高額塾には大金を支払うというプロセスがあり、どうしても「お金を払ったのだからなんとかなる」という考えが生まれてしまいます。
お金を払っただけではどうしてもそうなってしまいます。
大金を失うことに加えて本業を辞めるくらいの覚悟がなければ、お金と時間を無駄にしてしまう可能性が非常に高いのです。
私のように今の仕事が嫌だからと思って高額塾に入塾をするのであれば、転職を考えてみるほうがよいです。
今は転職アドバイザーも無料で相談に乗ってくれるところが多くなっています。
転職アドバイザーというのは企業から報酬をもらっているので、こちらからは基本的にはお金を出さなくてもよいのです。
同じ無料でも高額塾のバックエンドが用意されている情報商材とは全く違うものです。
私は勤め人という立場に今も置かれています。
けれど、転売で副業の大切さを知り、今は他の副業で自分でお金を稼ぐことできるようになりました。
本業は続けていますが、明らかに精神的に変わりました。
結果的に本業と副業の両輪という形で日々充実しています。
余談ですが、部署も上司も変わり平穏な日々になりました。
あの辛い日々は一体(笑)
副業を始めることは自分の心を守るためにも必要です。
副業ではなく何か趣味を持つのも良いと思います。
大切なのは、職場を自分の居場所にしないことです。
職場だけが自分の居場所になってしまうと逃げ場がなくなってしまいます。
職場は職場と割り切るには、自分の居場所を他に作ることがとても大切になります。
自由な生活に憧れて副業始めた私がとんでもない目にあう話 マツモト @matkcatv1230
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。自由な生活に憧れて副業始めた私がとんでもない目にあう話の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます