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結局、あの後の5分間も、あちらこちらに行ったり来たりを繰り返していたら、時間が終わっていたのであった。

クエストを終えた時点で、自身の持つエネルギーの98%近くを使い果たしていたコヤマは、息も絶え絶えに会場を後にした。

この1年間のことが走馬灯のように駆け抜けた。

よろよろと歩くコヤマの目尻には、うっすらと光の粒が浮かんでいた。

寄り道して買い食いするほどの気力もないまま、まっすぐ家に帰り、夕食も食わずに床に就いた。


帰途、コヤマを追い抜いた連中がどんな顔をしていたのかは、もう、覚えていないようであった。

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僕らの1年間戦争 柿本 修一 @shuichi_kakimoto

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