俺のこと無能でモテないなどと馬鹿にする陽キャ男子の好きな金持ちお嬢様が、実は貧乏陰キャな 俺の許嫁な件

雲川はるさめ

第1話


無能でモテないなどと馬鹿にする陽キャ男子の好きな金持ちお嬢様が、実は貧乏陰キャな

俺の許嫁な件




ある日、突然の事だった。


俺は買い物帰りだった。


両腕にスーパーの買い物袋を抱えて、

まぁ、その袋のなかにはタマゴのパックが二つやら小松菜とかの野菜やら1リットルの牛乳パックなんかの食材及び飲み物がパンパンに入っていたのだが、

俺は目の前の光景に、

その荷物を思わず手から離し、


「危ない!!」


と黒髪ロングの清楚な水色ワンピース姿の女の子を助けたんだ。


ドカーン!!と


俺は女の子を突き飛ばし、


俺はといえば、

まだ家が裕福だった頃に習った空手の

受け身を使ってなんとかその場を切り抜けた。


ギリギリだった。


俺の着てたよれよれの灰色ジャージの裾、

ほんとスレスレで、大型トラックが停まったから

もしかして、何もしなくてもその女の子は助かったのかもしれないが。


「君、大丈夫か!?」



大型トラックから、強面の兄ちゃんが降りてきて、俺に尋ねた。


「あ、はい、何とか...」


「本当に申し訳なかった。

スマホが急に鳴り出してそれに気を取られてて、横断歩道を渡る、女の子を見逃していた...!!」


その女の子は...


歳の頃、高校生である俺と同い年くらいか。


目を見開き、立ち尽くし、

細かく震えているようだった。






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俺のこと無能でモテないなどと馬鹿にする陽キャ男子の好きな金持ちお嬢様が、実は貧乏陰キャな 俺の許嫁な件 雲川はるさめ @yukibounokeitai

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