第2話山菜の王様とは

 何を指して山菜の王様なのか。

 地方によって呼び名が違って厄介でも有るが、雪が消えてタンポポが出始める頃と考えて貰いたい。

 高山にも有るが、笹が生える場所よりは少し低い位置で、どちらかと言えば日陰も多いと思う。

 関東では杉の下、東北ではシドケ、シドキ、シンドキとも呼ばれるが、形状には独特の形が有って、モミジの形をしているので分かりやすく、毒草と間違える事も無い。


 食べごろは背丈で30センチ位までで、太さは箸位だが、枯草の上に有るので土から出た部分を丁寧に折って採取する。

 群生して居ても3割程度で辞めないと、翌年は出が少ないので、注意が必要であるが、最近は千葉の山にも東北出身者が多くなって、採取する人が増えた。


 房総では有名な岩躑躅の咲く時期だが、今年は暖かいせいか一月も早いが、先月30日に行って見たら、少し小さいが食べれる程度は採取出来た。


 本年の初物なので近所の料理屋でお客様とみんなで頂いたが、食べ方はお浸しや天婦羅や、煮つけと何でもオーケイである。

 独特の風味が有るため、嫌いな人も居るが、逆に病みつきになる人も居る。


 今度の土曜部に甥夫婦と行ってみる予定だが、少々の雨でも大丈夫な場所を選ぶが、軍手と長靴と傘が必要。

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