勇者の魂を持った魔王子が、同胞を手にかけてゆく背徳の物語

文章もわかりやすく、展開もワクワクさせてくれ飽きさせない。
いつ来るかと思っていましたが、とうとう書籍化も決定されたようでおめでとうございます。
書籍化作業等色々お忙しいでしょうが、無理せずに。
気長に更新をお待ちさせて頂きます。

内容は勇者が魔王の息子に転生し、魔王国転覆を目論む……という筋書きなのですが。魔族として力をつける為には勇者であった頃の同胞を手にかけないといけない。
さらに勇者として動くなら。魔王子として親しくなった者を手にかけなければいけない。
「ジルバギアス」をただ勇者が被っている革とせず、主人公は勇者「アレキサンドル」であると同時に魔王子「ジルバギアス」でもある。

そう描いた上での葛藤、苦悩。しかしそれを踏み越えて先に進もうとする主人公を応援したくなります。

しかし、話の内容としてはシリアスだけでなく、気の抜いた部分もあり、重くてとても読めないという内容ではありません。

魔王子ジルバギアスの英雄譚。是非読んでみてはいかがでしょうか。

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