貴方

あの煙草の匂いとか、手の感触とか、私を見る目の色とか、その全てを忘れてしまったら私は誰になるのかな。

私から貴方を消したなら私は以前の私になれるかな。

それとも新しい私になるのかな。嫌だ。いつまでも貴方を忘れたくない。

でも、この前駅ですれ違った貴方は私の知らない貴方だったな。

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140字以内の小さな小さな小説たち 山桜笛 @torotoro44

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