甘酸っぱいほろ苦い
さくらもち
第1話 完結
あ~退屈。
私、桃(MOMO)は15歳。
ママは勉強しろとか家の手伝いをもっとしろとか
〇〇ちゃんはギャルだから付き合うなとかあれこれうるさいけど
そんなことはどうでもいいの。
定期テストだってとりあえず終わればいいし、毎日友達とおしゃべりして
髪型の研究をしてそんな毎日が楽しい。ずっととそんな毎日で過ごした中学生時代。
中三の時に恋は突然やってきた!!
なに?これが初恋ってやつ?これが一目ぼれ?
会った瞬間好きになった。
なんだか分からないけど好き!って。
胸がドキンって鳴ってドキドキが止まらなかった。学ランの下に赤いパーカーを
着て笑うと目がくしゃってなるその顔が毎日頭から離れなかった。
小学生のときは好きな子っていなかった。〇〇君が好きとか言っても
女子が好きな男子数人の中から選んで、じゃあ私は〇〇君にする!みたいな
そんな感じで人を好きになるというのが分からなかった。
恋をしてからの毎日は景色がピンク色だった。毎日何をしても楽しかった。
ママに怒られたって頭の中は樹のことでいっぱいだから全く気にしなかった。
まず彼の名前を調べた。樹(ITSUKI)そして彼の友達から速攻連絡先をGetして。
写真ももらってスマホの待ち受けを樹にして友達にも自慢した。
自分から告白するのは嫌だったから樹振り向かせ作戦が始まった。
初恋はうまくいき私たちは付き合うってことになったんだけど中学生の私は付き合うがよく分からなくて、ただ好き!って見ているだけの時のほうが楽しく感じたり・・
毎日なんとなくやっているLINEも最初はドキドキしていたのに慣れてきたらドキドキしなくなっちゃって・・すごく好きだったのに、嫌なことを言っちゃったりきつくあたってしまったり。
段々私たちはすれ違っていき、別れることもしてないのに彼がいつの間にか私の友人と付き合っていると知ってそのときは泣いたよ。悲しいのか悔しいのかよく分からない気持ち。なんか、一言言ってくれたらよかったのに。私の友達もみんなひどい、ひどいと慰めてくれたけど私は何か一言嫌味を言ってやりたくて手紙を書いた。可愛い字じゃなくてフンって気持ちを字にあらわしたような汚い字で。私のこと裏切ったでよう。とかもう忘れちゃったけど嫌なことを沢山書いてしまった。その時はしてやったつもりでいたけど、後味が悪かったのがずーっと今でも残ってる。
何年か経って私はその時よりも恋ってやつを少しは分かってきたけど
その時の苦い後悔がずっと残ってる。これから先、どんな人と付き合うのか
私はどんな人と結婚するのか未来は分からないけど後から後悔する恋にならないよう
ステキな恋をたっくさんしたいな。未来の彼、期待して待っててね。
甘酸っぱいほろ苦い さくらもち @yuichi30jp
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