大雪

2月、珍しく雪が降った。私は雪が降るたび、自分がちっぽけに感じる。

なぜかというと自然というのは不思議だ、時には人を癒し、時には人を殺す。だが地球にはなくてはならない存在、いつでも愛されているからだ。

あなたの周りにもいるだろうか、そんな存在の人が。

親は祖父母と喧嘩しいつもピリピリしている、親から祖父母の愚痴を聞かされ、祖父母からは親の嫌味を聞かされ、そんな中育った私の性格が歪まないはずないだろう。なのにいつしか祖父母からも両親からも「なんでこんな子になってしまったのか」と言われるようになった。小6の時に親と祖父母が激突、原因は私が友達の愚痴を母に言っていたら、母が「嫌いな子とは無理にいる必要ないのよ」と言った。その言葉に祖父が大激怒。それがきっかけで親と私と妹で引っ越した。

ああ、またやっちゃった。この時ぐらいから私は私の必要性を真剣に考えるようになった。

私の人生はまだ冷たく闇い冬だった。

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