入学式の日 ~後編~

 隣りのまいちゃんのことを考えていると、50代位の女性の先生らしき人が入ってきて、もうすぐ入学式が始まるので体育館に行きますよと言った。その人の言う通りに並んで体育館に行き、綺麗に並べられた折り畳み椅子に座った。他のクラスの子達もいたので周りをキョロキョロと見まわしてみたが、殆どの子が黒のブレザーを着ていたので、私の服だけ紺色だなぁと思った。間も無く式が始まり、校長先生の話を聞いたり、それぞれのクラスの担任の先生の自己紹介を聞いたりしていたが、私は少し退屈だった。先生の話なんていつでも聞けるし、学校のことを話してほしいなぁと思っていたのだ。話を聞いているうちに、さっきの50代くらいの先生が出てきて「今日から1年2組の担任になる、小林真希子です」と言った。何だか優しそうな先生だったので、いい先生なのかなと思ったりもした。

 やがて先生達の話も終わり、写真撮影の時間になった。クラスごとにステージの上に並び、1組から撮影した。その中で一人だけ紺のブレザーを着ていた私は少し目立っていた。保護者も並んで撮影し、撮影が終わったクラスから教室に帰ることになった。

 教室に戻ると、早速教科書が配られた。ふと隣を見ると、まいちゃんはランドセルを持ってきていた。私はランドセルを持ってきた方が良かったなと思った。父さんもそう思ったらしく、「ランドセル、持ってきた方が良かったな」と話しかけてきた。

 その後、少し先生の話を聞き、入学式は終わった。

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いつもの絵日記 みけねこ @sky773

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