10章 その3 光明と混迷③

 二人の話が終わると、スロースがため息をついた。

「やれやれ、聞いてるだけで胸糞悪くなる話ね」

 ミナもまったくの同感だった。エリスは意思を奪われ、ただ道具として弄ばれていたのだ。幼い頃のミナと同じように。

 二人の襲撃者たちを見る。灰色にくすんだ彼らの顔からは、後ろめたさや罪悪感といったものは一切感じられない。むしろふてぶてしさすら伝わってくる。

「おい。クラッドが戻ってこなかったっていうのは本当か?」

 ハルが問いかける。話が進むうちに彼の表情は一層険しいものになっていた。

「ああ。というか、それについてはそっちの方が詳しいんじゃねえのか? どうせ火刑にされちまったんだろ?」

 それには答えず、矢継ぎ早に質問が重ねられた。

「あんたらは加護を持ってるのか?」

「は、こんな俺たちに加護が来る訳ないだろ。クラッドのやつに来た時だって、何の冗談だって思ったくらいだ」

「クラッドの加護の代償は?」

「左腕の麻痺さ。それこそぴくりとも動かなくなっちまった。そういうわけだから、左腕をなくした後も日常生活自体は慣れたもんだったぜ」

 苦し気に眉を寄せ、ハルはスロースへ顔を向けた。

「あんたが探知していた怪しい動きっていうのは、こいつらの話と一致しているか?」

「ええ、ぴったり重なるわね。クラッドが出会った四人の素性とか、町の中でのこととかは分からないけど、こいつらもミト教徒なんだから嘘はないでしょ」

「本当に、クラッドは町から出ていないんだな?」

 その問いにミナは口を押さえた。落火たちの悪行ばかりに目を奪われて気が回らなかったが、彼らの話にはがある。

「もちろんよ。この辺りは何年もかけて地形を調査してるから、あの町以外であたしが行っていない場所はないわ。クラッドが町から出たら必ず気付くはずよ」

「あんたが寝ている間に出たんじゃないのか?」

「それもない。あたしは眠らない、というより眠れない身体なの」

「どういうことだ?」

「加護の代償」

 真っ赤に染まった目を指差すスロース。

「もうかれこれ二十年近く眠ってないわ。だから断言できる。クラッドはあの日から一度も町から出てない。ちなみに、他に町から出た人間もいない。十日前にクラッドが町に入って以降、出入りした人間はあなたたち二人だけよ」

「上は? 加護で上空から出入りした可能性は?」

「町の中はダメだけど、上空は探知できる。少なくとも外壁より上はね。そしてもちろん、そんなことをする人間はいなかった」

「あんたの加護が反応しなかった可能性は? 例えば、加護を無効にする加護――」

「そんなものがあるなんて」スロースの首が振られる。「初耳ね。まあ、あってもおかしくはないけど、だとしても結論は変わらないわ」

 加護に任せるだけでなく、街道商会はここら一帯を二十四時間体制で巡回し、サウスウェルズを含めた付近の町も常に複数人で監視しているという。

「何せお尋ね者だからね、ちょっとでも異変があればすぐに見つけられるようにしてるのよ。昼だろうと夜だろうと、あの町から誰かが出たなら目につかないはずがないわ」

 ついでに言えば、クラッドの件以外に変わったことはなかったという。

 考え込むハルの隣で、ミナも途方に暮れていた。

 クラッドは町から出ていない。けれど、町の中にもいなかった。

 それはまるで、事件当初から突き付けられてきた難問の焼き直しだった。犯人は町の中にいるはずだ。だが、町の中にはいない。では、一体どこにいるのだろう?

 いや、状況はさらに悪い。これまで保留としてきた

「本当に、間違いないのか?」

 ハルが念押しするのも無理はなかった。スロースは少し考えて、「ああ」と手を打った。

「そういえばクラッドが町に入った翌日に二人、正門から出て来たわね。私の知らない二人。結構な時間、揃って外壁の周囲をぐるぐる回ってたわ。で、また中に戻って行ったけど、何だったのかしら」

 一人はおそらくロンゾだ。侵入の形跡を確かめるため周囲を調べたのだろう。もう一人はマズロー司教だろうか。ただ、その両名が誰であろうと問題の解決には繋がりそうにない。

 再び考えに沈む二人。その様子を興味深そうに眺めながら、スロースが言った。

「ふうん。どうやらクラッドが捕まったっていう、そんな単純な話じゃないみたいね。よければ事情を教えてくれないかしら」

 当然のごとく、その申し出はハルに突っぱねられた。スロースがあれこれ探りを入れようとするが取りつく島もない。

 二人が押し問答をしていると、横から投げ遣りな声が割って入った。襲撃者の片割れだった。

「取り込み中悪いんだが、もう俺らはいいだろ」

 返事を待たず、二人は立ち去ろうとする。その背中にミナは思わず声を掛けていた。

「仲間がどうなったのか、気にならないんですか?」

「あ? 生きてれば帰って来るだろうし、死んでたらそれまでだろ」

 面倒くさそうに答えると、彼らはあっという間に傾斜の向こうへと消えた。去り際の言葉といい、クラッドの消息を毛先ほども気にしていないように見える。

 ミナの顔に複雑な影が落ちた。エリスを弄んだ彼らに対する怒りや蔑み、嫌悪、あらゆる不快な感情は今も変わっていない。けれどそれとは別に、何とも形容しがたい気分がじわじわと胸に広がりつつあった。

 ぽん、とやさしく肩に手が載せられた。角ばった大きな手。振り向くと、いつの間にかスロースが傍らに立っていた。

「何を考えているのかしら?」

 彼の問いかけに、ミナは質問で返した。

「……スロースさんは火刑にならずに済んで、よかったですか?」

「どうしてあたしに聞くの? あの二人に聞いてみればよかったんじゃない?」

 言葉に詰まり、俯く。

「ふふ、意地悪言ってごめんなさいね。ミナちゃん、あなたのやっていることは知っているわ。あなたに助けられた何人かから話を聞いたからね。心配しなくても、あなたは何一つ間違ってないわ。罪を犯しただけで殺されるなんて、本当に馬鹿げた話よ」

「だけど、その結果が」

「そうね。助かったとしても落火の烙印を押されるし、そうなったらもう人間扱いしてもらえない。まともな生活もできなくなる。で、あいつらみたいに開き直って、好き放題する人間も出て来ちゃう」

 そして罪を重ねるうち、人間らしさが失われていく。罪の意識は希薄になり、仲間の生死すらも気に掛けなくなってしまう。

 スロースは肩をすくめた。

「だけど、そうならない人間もいる。あたしたちみたいにね。色々と非合法なことはしてるけど、良心には従うようにしてるわ」

 ミナが黙っていると、スロースは口調をあらためた。

「本当に罪人を助けたいのなら、システムを変革するしかないわ」

「システム?」

「簡単に言えば、私たちが何かを判断する時に寄って立つ、基準や枠組みのことよ。大きなものでは法やら教義、小さなもので慣習やら常識。罪人は事情に関わらず火刑、というのも一つのシステムね。罪人を救いたいのなら、ここを変えるしかない」

「罪人だから火刑にしていいなんて、私は思っていません」

「でも、今は気持ちが揺れている」

「それは」

 口ごもるミナを見て、スロースは小さく笑った。

「まあいいわ。ミナちゃんは罪人火刑説に反対だと。でも、大多数のミティア国民はそれが正しいと思ってる。この国で育った者にとってはそれが常識だからね」

「でも、普通に考えれば間違いだと分かるはずです」

 スロースの目が鋭く光る。

「ねえ」心なしか突き放すような声だった。「あたしがさっき言ったこと覚えてる? あたしたちの取引相手はいくらでもいるって」

 質問の意図が掴めないながらもミナが頷くと、

「紹介してあげる」 

 スロースは仲間に向かって合図をした。人垣の一部が分かれ、ミナと同じほどの背格好をした人物が現れた。

 その姿を目にした瞬間、ミナは小さく叫びながら飛び退いていた。

 毛一本生えていないのっぺりとした顔に、不釣り合いなほどにぎょろりと大きな青い瞳。薄緑色の肌は、赤い顔料で描かれた荒々しい紋様にびっしりと埋め尽くされている。

 その独特な容姿から、何者であるかはすぐに知れた。テパ族――長年サウスウェルズと抗争を繰り広げてきた異民族であり、異教徒だ。

 ハルが鼻を鳴らした。

「ふん、そういうことか」

 緑の異人は、おぼつかない足取りで岩肌を下ると、スロースの横に並んだ。その装束は隣の麗人と同じく、きらびやかな刺繍で埋まっている。おそらくそれはテパ族の民族衣装で、スロースは買いつけたものを着込んでいるのだろう。

「こちらナエちゃん。かわいいいでしょ? あなたと同じ女の子よ」

 そう言うと、スロースは気安い様子でナエに声を掛けた。耳慣れない言葉での遣り取りがあった後、ナエが首をすくめるようにお辞儀をして、手を前に差し出した。戸惑うミナを見て、スロースが楽しそうに一言添える。

「はじめましての握手」

 その手を見つめるばかりで、ミナは取ることができなかった。ナエは手を引っ込めると、不思議そうに瞳の前へかざした。汚れがついていないか確認しているようだ。

 スロースがその肩に手を置き、また何事か声を掛ける。ナエは首をかしげると、ミナたちにもう一度お辞儀をして戻って行った。

「どうして握手しなかったの?」

 異教徒の後ろ姿を見送りながら、スロースが口を開いた。

「握手ってあの子たちの風習にないから、教えるのすっごい苦労したのよ」

「あれは、異教徒です」

「そうよ?」

 あっさりした返事に苛立ちつつ、ミナは言葉を続けた。

「あの人たちは、これまで町の人をずっと苦しめてきました」

「向こうにも、それなりの言い分があるかもしれないわよ? 争いっていうのは、どっちが悪いって一概には言えないものだからね」

「十五年前には、町の人の半分が殺されました」

 セラたちの、そしてロンゾの両親も、ウェルとノラの家族も。みなテパ族に殺された。

「それもお互い様じゃない? 裏を返せば、向こうにも同じだけの被害が出ているってことだし。それに、あの子はまだ十五なの。あの町を――ミト教徒を襲ったことなんて、一度もない」

 ぐっと言葉に詰まるミナだったが、それでも食い下がろうとする。

「でも」

「ミナちゃん」

 スロースのまなじりがわずかに吊上がった。

「あなたは彼女を異教徒ってだけで、話も聞かずに否定しちゃうの? 罪人ってだけで火刑だと叫ぶ審察官と同じように?」

 その言葉は恐ろしい一撃となってミナの後頭部を殴りつけた。頭蓋が砕けんばかりの衝撃に呼吸が止まる。

 ――火刑を叫ぶ審察官と私が、同じ?

 思わずスロースを見上げた。真っ赤な双眸が冷然とこちらを見つめていた。

「罪人の処遇についてはご立派な志を持っているあなたでも、異教徒のことになると、周りと同じ轍を踏んでいるのよ。そして、そのことに気付きすらしない」

 その一言一言に、腹の底から血液が逆流する。苦いものが口の中に広がっていく。

「これがシステムの怖いところ。かく言うあたしも、昔は異教徒を心底毛嫌いしていたわ。信心のない邪悪な連中だって。テパ族に至っては外見があんなだしね。だけど、実際に交流するようになって分かった。彼らもあたしたちと変わることない人間、それも、こんな素敵な衣装を編み上げるような人たちだって」

 スロースが装束をひらひらとはためかせる。すでに夕闇に侵食されつつある中、わずかな光を反射した刺繍が静かに煌めく。確かにそこには、ミナがこれまで触れたことのないような美が宿っていた。

「彼らとあたしたちは何も変わらない。教義が敵と味方に分断しているだけ」

 敵と味方。異教徒とミト教徒。罪人と清浄なる民。システムとは線引きを明確にするもの――スロースが続ける。線を引いて、内と外の境界を明らかにする。そうすれば明快に判断を下せるようになる。結果、全体が安定する。

「でも、すべては恣意的なものにすぎないわ。絶対的に正しいことなんて存在しない。この世の中はパンケーキみたいに切り分けられるものじゃないの。なのに、したり顔で切り分けている連中がいる。だから、もしその切り方が気に入らないのなら、そいつらを叩き潰して新しくナイフを入れるしかない。そう、もしミナちゃんさえよければ――」

 早口にまくし立てていたスロースが、そこで唐突に言葉を止めた。咳払いして、こつこつとこめかみを叩く。

「やれやれ、ごめんなさい。眠ってないからか時々暴走することがあるの。今のは聞き流しておいて。ま、言いたかったのは、罪人かどうかってことだけじゃなくて、例えばミト教徒か異教徒か、男か女かっていうのも、それこそコウムが好きかパンが好きか、ってのと同じくらいの意味しかないってこと。ちなみにあたしはコウム派よ。ミナちゃんは?」

 衝撃から立ち直れずにいたミナは、質問されていることに気付くまでに十秒ほどもかかった。

「え、えっと、コウムをよく食べます」

「ふふ、いつか本拠地に遊びに来て。たらふく食べさせてあげるから。もちろん、その時は異教徒の彼女も一緒よ」

「あの」思わずミナは聞いていた。「スロースさんはその、なんで落火に?」

 ――これだけ思慮ある人がどうして?

 女装の麗人が白い歯をこぼす。

「食事しながらでも話してあげるわ。食卓の話題に適切かどうかは知らないけどね」


 * * *


 重い足取りで二人が聖堂へ戻ると、待機しているはずのロンゾたちの姿が見当たらなかった。篝火台を戻し、訝しがりながらもホールへ出ると、表から騒がしい声が響いてきた。

 急ぎ教会を出ると、宵闇に包まれた前庭にロンゾが一人立っていた。二人に気付いた彼の顔が、これ以上ないほどに歪む。

「最悪のタイミングでのご帰還だな」

 そう言う彼の肩越しに、無数の松明が揺らめいているのが見えた。鉄柵門に住民が大挙して押し寄せているのだ。彼らは手に手に槍やこん棒を握り締め、赤く輝く瞳でこちらを睨んでいる。

「出て来たぞ!」

 一人がハルを指差した。

「人殺しの蛮族を処刑しろ!」

 集団恐慌――目の前で起きていることを理解するのに時間は必要なかった。そして、その矛先がハルへと向けられていることも。

「人殺しの蛮族はぶち殺せ!」

 怒号とともに群衆が押し寄せる。鈍い軋みを上げる鉄柵門。一瞬、柵が内側にひん曲がったかと思うほどに、その勢いはすさまじいものがあった。ロンゾが長槍で柵を打ち据えながら懸命に制止するが、幾重にも折り重なった怒声の中に消える。それはもはや群衆というよりは、一匹の巨大な獣だった。

 なかなか門が破れないことに業を煮やしたのか、獣は一旦距離を取ると、今度は石や松明を次々に教会へと投擲した。標的はもちろんハルだ。その多くは届かずに前庭へ転がったが、最後に投じられた一本の松明が、大きな弧を描いてハルへと向かって行った。

「危ない! よけろ!」

 ロンゾの声に、しかしハルは動かなかった。何十もの憎悪の視線に晒され、怨嗟の罵声を浴びせかけられ、ただ立ち尽くすことしかできなかったのだ。そして、それはミナも同じだった。

 松明が目前に迫る。その熱がハルの顔をわずかに焦がし――唐突に消えた。

 いや、消えたわけではない。突如として現れた巨腕が、まるでビスケットのように粉々に握り潰したのだ。

 それは大木の幹ほども太く、みっちりと筋肉が詰まった堂々たる形をしていた。肌はくすんだ半透明の灰色をしている。付け根へと辿るにつれて色味は徐々に希薄になっていき、肩から先は完全に空中へと消えていた。

 『巨腕』――目視できる範囲五メートル以内に、マズローを起点とした一本の巨大な腕を創り出す加護。といっても、見た通り実体ある腕ではない。いわば力の奔流。この世の理から外れた、それは力という概念の具現だ。

 怒号がざわめきに変わる中、ロンゾの身長の倍もある灰色の腕は息つくひまもなく前庭を飛び回り、今まさに松明から燃え広がりつつあった芝生の炎を押し潰していった。

「落ち着きなさい」

 厳粛な声が響く。マズロー司教だった。教会横手から現れた彼の姿は堂々たる威厳に満ちており、場にいる誰一人として口を開くことができなかった。

 水を打ったような静寂の中、マズローは車椅子を進める。その後ろにウェルとノラ、そしてローザも姿を見せた。おそらく彼女が彼らを呼んで来たのだろう。

 固唾を飲んで司教を見つめる住民たち。たった一人の聖職者を前に、巨大な獣は射すくめられたように固まっていた。

「落ち着きなさい」

 門の前で、マズローはもう一度言った。

「不安に囚われてはいけません。恐怖に身を委ねてもいけません。それらは過ちの元。我ら清浄なるミティアの民に、過ちなどあってはならないのです」

 静かな声だったが、心に沁み込んでいく呪術的な響きがあった。

「彼、ハル・クオーツ審察官は殺人者ではありません。いえ、例え罪人だったとしても、処刑する資格を持つのは裁きの門の刑吏のみ。いずれにせよ、彼を吊し上げるのは過ちです。そして、もしあなたたちが過ちを犯すのであれば」

 突風が巻き起こったかと思うと、地を揺るがす激しい轟音が鳴り響いた。マズローの頭上から振り下ろされた巨腕が、目の前の大地を殴りつけたのだ。土は四散し、地面がすり鉢状に抉りとられる。

「私はそれを見逃すわけにはいきません。どうか、私を悲しませないでください」

 轟音の余韻が消える頃、潮が引くように住民たちは戻って行った。ようやく緊張から解放されたミナは、横目にハルを窺う。

 彼の顔は死人のように蒼ざめていた。目は極限まで見開かれ、半開きの口からは掠れた呻き声が漏れている。

「……ハル? ちょっと、しっかりして!」

 一瞬、彼はミナを見た。その目には、ミナが審察官として幾度も相対してきた色が浮かんでいた。

 罪に怯え、救いを請う切実な光。

 慌てて手を伸ばすが、それよりも早く少年は崩れ落ちた。

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