編集済
ここまで読ませていただきました。
個性を感じさせる世界設定、滑らかな文章、わかりやすさを重視したゆったりとした展開速度などに目を見張る面白い作品かと思います。
あくまで個人的な意見なので、そう感じる者もいるのだと軽く受け止めていただけたらと思うのですが、世界観の説明文が、あまり行動描写や背景描写に絡められることがなく、説明文単体として存在している量が多く感じました。
世界観の説明文が独立した説明文として存在しすぎると、物語の停滞感が強くなり、読者に話しが中々進まないような錯覚を生み出してしまうことが多いように思われます。もうすこし、キャラの行動・背景の描写の中に世界観を匂わせながら、世界の全体像を映して下さった方が、物語全体の躍動感を感じれたのではないかと思いました。
それから、どういった方を主な読者層として設定していらっしゃるかは存じませんが、全体に説明をはっきりと示すわかりやすさは、WEB小説中心に読んでいる読者向けに感じます。ですが、物語世界独自の表現が多めなので、脳内での映像化は読者の想像による補完が必要に感じます。これはWEB小説中心の読者よりも文庫中心に読んでいる読者向けのスタイルと思いますが、こちらの読者をターゲットと考えた場合だと物語の動きよりも世界観の浸透がメインに見えるここまでの内容だと、読者にとっては物語がゆっくりすぎな上、説明が一ヶ所に固まりすぎていて蛇足感もあるように思います。
もし主な読者層の設定としてWEB小説中心に読んでいる人を設定しているのならば、独自の表現よりも、読書慣れしていない人でもイメージしやすい表現への変更も考えられる必要があるのではないかと思いますし、文庫中心に読んでいる読者を設定しているのなら、説明的文章の分散はもう少し必要かとおもいます。いまだと地の文で説明をしたあとの会話文でもはっきりとした説明文が続くような箇所が多く見受けられたので、少しくどく感じました。
ただ、文章自体はとても滑らかさを感じさせてくれていますので、構成を少し組み直すだけでも、物語のテンポがグッと良くなるのではとも感じました。
出ましたね転生庁。かなりの有能集団だった覚えがあります。
こわいこわい……。
作者からの返信
本作におけるもう一方の主人公ですね。