目指す最終地点は同じでも、そこまでの道順は人それぞれ。私もできる限り小さい目標を立てて行動するタイプなので、主人公・慎香のまずは下調べから始めるところにすごく共感しました。誰かに無理に合わせる必要はなく、自分の速度で進んで良いんだと改めて気付かされます。虹の根もとにゴール地点があるという設定もステキで、慎香、そして友人の隼人を応援したくなる作品です。
コツコツがんばるタイプの主人公。先生の言葉、ためになります。途中からRPGファンタジー展開も。素敵な話でした。
突如、魔物が跋扈する世界に連れてこられた慎香。元の世界に戻るには、虹の根もとにあるゴール地点に立つこと。隼人は虹の根元へ。一方、慎香は……。人と同じことをしなくても、同じスピードじゃなくても、たどり着く場所は一緒のはず。なら、自分の出来ることを、一つずつ確実にやって行こう。そう思わせてくれる異世界ファンタジーです。