ラノベにおけるハーレム小説の終わらせ方を考える〜ハーレムエンドはもう遅い!?いや、遅くない!〜

神宮瞬

ラノベにおけるハーレム小説の終わらせ方を考える〜ハーレムエンドはもう遅い!?いや、遅くない!〜



 初めまして、神宮瞬と申します!

 初めてのエッセイなので拙いところもあると思いますが、暫しお付き合いください。




 早速ですが、今回の本題であるハーレムの終わらせ方について考えたいと思います。

 目次としましては、これについて考える意味を少し書かせて頂き、その後に私の理想のハーレム小説の終わらせ方を提示するという順番です。




 まず、ハーレム物の終わらせ方について考える意味について。


 人気もあり、沢山のハーレム小説の溢れるなろうですが、ハーレム小説自体を書くことは大して難しいとは思いません。(ハーレム小説を書くのを簡単だと言っているのではなく、小説の主題にハーレム物を選ぶことは他のジャンルに比べて特別難しくはないという意味です)

 最悪、ヒロイン全員が同じ性格のチョロイン(特に理由もなく、すぐ主人公に惚れるチョロいヒロインのこと)にすれば、書きやすいでしょう。


 しかし、終わらせ方については一筋縄では行きません。

 世の中のハーレム物の漫画やラノベを見て貰えば分かるように、非常に人気のある作品でも最終回については賛否が割れることがほとんどです。

 なぜ主人公はa子を選ばなかったんだ、b子が可哀想、ヒロイン誰も選ばないとか主人公はカトリックの司祭なのか等、選ばれなかったヒロインに愛着を持っていた読者の方が最終回を評価しないのです。



 ハーレム物の最終回に誰もが納得するような結末を考えるというのは非常に難題で、不可能だとは思いますが、作者の方はしっかりと考える必要があると思います。

 何故ならば、小説というのは終わりが一番大切だからです。

 どんなに面白いストーリーであっても、終わり方がいい加減では駄作になってしまいます。名作になるためには終わりが重要です。



 とまあ、終わらせ方を考える意味についてはここまでとしまして、次は私の理想の終わらせ方を提案します。

 私の理想エンドは全ての小説に当てはまる訳ではなく、状況に合わせての終わらせ方を書いていきたいと思います。




 では、ハーレムの理想エンドについて。


 ずばり、ハーレムエンドを私は理想だと考えます。


 ハーレムエンドというのは主人公がヒロイン全員を幸せにするということです。

 やはり、可哀想なヒロインを作ってしまうと、そのヒロインを推していた読者の方の非難を免れません。


 小説ならでこそできるハーレムエンドというのが、主人公とヒロインの関係は変えずに済みますし、何しろ世の中の男性の憧れを刺激するでしょう。え、皆さん、江戸城の大奥に一度は憧れますよね? 大奥の実態とやらはここでは目を瞑ってください。



 さて、異論反論が沢山あると思いますが、もちろん例外はありますので説明致します。


 確かにハーレムエンドが許されない場合もあります。

 その一つに現実感を重視している作品です。


 ヒロイン同士に罪悪感や重い嫉妬を抱えていたり、主人公がどうしてもヒロインを平等に愛することが出来ず、一人のヒロインだけを特別視してしまう、といった設定がある時にはハーレムにしない方がいいでしょう。

 現実でのハーレムってやっぱり問題があるよねといった作風ならば、ハーレムには出来ません。



 そんな作品につきましては、一人のヒロインを選ぶ、もしくは全員と縁を切るという結末になりますが、なぜそういう結末になるのかという理由が必要となります。

 どのヒロインにも魅力を感じていた主人公がいきなり一人を選んでも、あみだくじでヒロイン選んだんかい! とツッコミを入れたくなりますのでね。

 やっぱり説得力があるのは、主人公とヒロインの相性の良さでしょう。

 結婚エンドにするなら尚更相性が大事です。(これは私個人の結婚論ですが)




 しかし!

 ここで皆さんに思い返してもらいたいことがあります。


 私はタイトルにもあるようにライトノベルに絞って考えています。

 そこでなんですが、皆さんが今まで読んできたラノベで現実感を大事にしてきたハーレムものは一体幾つくらいありましたでしょうか。


 ほとんどありませんよね!?

 実際のハーレムって金の問題、さっきも言ったように罪悪感、嫉妬が渦巻くと思うんです。そんな重い作品がこの世にどれぐらいあるでしょうか。


 つまり、私の結論としては、なろう小説はハーレムエンドが理想であるということです。




 まだ異論反論があると思います。現実感ある小説なんか、沢山あるよ! という物です。

 確かにハーレムを一人に絞らなければならない、という段階に入ってから急にヒロインのことを真剣に考えだすものはあります。


 しかしです。

 幼なじみが美少女、転校生の美少女が簡単にヒロイン入り、特に理由もないのにイケメンでも無い主人公に美少女が惚れる、隣に美少女が一人で住んでいる、といった今までのあり得ないような設定の時点で既に、現実感なんか一つも無いのです!


 そういったいわゆる非現実なハーレム小説に、私は現実感なんか求めていません。

 途中から現実感を出そうとすると、逆にその作品の面白さが損なわれてしまうと思うのです。




  非現実のライトノベルだからこそできるハーレムエンドが私は見たいです。

 例えば、結婚しないで全員と愛人になるとか、ハーレムが認められている海外に移住する、その世界の法律変えるという感じです。お金が問題なら、ヒロインや主人公ら一人を超お金持ち設定にすれば解決です。




 これで私の提案、主張は以上となります。

 ここまでお付き合い頂きありがとうございました。


 なんともガバガバな理論であることは承知しております。笑

 最後まで期待を裏切らないハーレム小説に皆さんが出会えるよう願っています。


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