僕は中身のない空っぽ人間 ~更生プログラム~

プロレゴメナ

空っぽ人間 day1 ①

空の足音が止まない0時

明かりのない部屋で一人PCに向き合う、飲みかけのペットボトルが部屋に5、6本いたるところに散らばっている。

僕はこんな環境が大好きで安心する。


明日は学校でまたあのつらい練習があるのか...休みたい...、ふと思い出して考える。

気づけば、寝床の横の本棚から小説を取り出し、

裏表紙のあらすじを眺めている僕


― 欠席のラインを入れる ―


ボーっとしていると夜はすぐ明ける

空の足元はまだ濡れていた。


―――――――


今日も普段通りの一日が始まる


僕は芝生高校に通う、男子高校生16歳 

青春真っ只中だ


― キーンコーンカーンコーン ―

学校中に始業のチャイムが鳴り響く


「はぁはぁはぁ 危ねー 間に合ったぜ」

僕は学校へぎりぎりに到着するのがお決まり


「琉夏、いつも通り学校に来るのおせーな ヤバッ」

朝からテンション爆上げで話かけてくるのは友達の日比ちゃん

「しょうがねーだろ! 俺はいつも部活に勉強、多忙を極めてらっしゃるんよ!」

僕もテンションを合わせて応答する

「はいはい、ご多忙なんですねー」

と淡々とあしらわれる。

日比ちゃんの思いがけない反応に

「なんだよその言い方!」

と恥ずかしくてさらに大きな声で言い返したが

日比ちゃんは返答ナシ

何か悪いことでもしたのかな...笑 

 

僕は静かに席についた。





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