第1話 魔王滅び契約は成就される
魔王が滅ぼされた日、王城には歓喜の声が溢れた。あの勇者がこの世界から消えて居なくなるのだと。
「ついに魔王は倒され、勇者は消え去る。皆よく耐えた。ここに契約は成就せり、彼のものを元の世界へと返還せよ!!!!」
勇者を呼ぶ術式と返還の契約、神ならざる人は縋ったのだ希望を望み
財を投げ、人を集め、法を曲げた
それであっても「人」を救う希望(ねがい)を契約に託して
ただ一人、勇者という「人」を鑑みずに。
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魔王に最期の一撃を入れた瞬間に俺様のもう一つの剣も最高潮を迎えた。
そう半年もの間我慢を強いられ、辛く厳しい現実は打破された。
奴隷たちとの蜜月は今むかえられる。そう信じていた
腰の装備を外そうとした瞬間に足元には魔法陣が光輝く。猶予はもうほとんどないのだろう。地球へと送還されるまで、まぁ帰ればかえるで風俗でも行けばと思った瞬間、最後の権利が目の前をよぎる。
最大LVの到達、魔王の討伐。どちらも自動更新されるクエストに入っていたよって俺様には権利があったようだ。
一つは記憶の継承を、これまでの旅は最悪のものだが過去にでも送られるのであれば力になる。なにより忘れさせる前提なのが気になる隠しかただ。
もう一つは発情期の雌どもを連れていくことを選択しようとし、意識は朦朧とし始める。どうやら時間は_________。
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私達の息子が意識を失い、このカプセルに入ってからどれだけの月日がたっただろうか。
昔から我が強く他者を見下すような息子ではあったが、慕ってくれているあの3人とは悪友(…)と呼ばれていても本当に仲が良かった
それでも防げなかったのだろう断罪と言われ、婚約者と不義を働いたあの子供に突き落とされることは。
っ!!!
今、反応が。
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息ができない。体は動かし辛い。が、ははは。確かに性欲は満ち。眼は開く。
俺様は確かに現代地球に送り返されたようだ。
金持ちのデブだって夢をみてもいいじゃないか @sekishin
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