小説でじんと来て、和歌を詠んでぐっと来る。

定年を迎えた父と、大学生になったばかりの息子。

社会を担う役割を終え、第二の人生「老後」を始める切なさ。
これからぞと責任ある立場になり、子供であることを終える息子。

そんな息子も親の目線で見れば、いつまで経っても子供のまま。それは自分が通過した、過去の年齢だからだろうか。

定年にも因るが、その年の差は四十以上は確実にある。私の世代では、そんな家庭はほとんどなかったように思う。もうそこまで晩婚化が進んでいるのだろうか。

今はまだだとしても、もうじきそうなる未来があるような気がする。
あるいは、私がそうなるのかもしれない。

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