部屋で一人でエッチなことをしていたら、義妹に乱入されて「手伝おうか?」と言われた件

真木ハヌイ

抜くか抜かれるかの戦い?

 健康な男子高校生なら、おそらく週に三回はそれをやってるだろう。


 だから、それをすることは全然間違ったことじゃないんだ。正しいことなんだ。体にたまったものは抜いてスッキリしたほうがいいんだ。


 その夜も、僕は自室のノートパソコンのモニターを眺めながら、ソロプレイ(意味深)に励んでいた。モニターに映っているのはもちろんいやらしい動画だ。本当は高校生の僕は見ちゃいけないものなんだけど、見ちゃう。だって、年頃の男の子なんだもん。ハアハア……。


 だが、そんなふうに一心に右手を動かしていると、


「あー、お兄ちゃんエッチなことしてるー」


 と、突然、妹のミハルが僕の部屋に入ってきた!


「ほ、ほわああっ!」


 僕はあまりの非常事態に変な声を上げて、椅子から飛び上がってしまった。ミハルのやつ、なんでこんなときに僕の部屋に入ってくるんだよ!


「ミ、ミハル、別に僕は何もし、してない……してませんが何か?」


 あわてて近くにあった参考書でむき出しの股間を隠した。ノートパソコンもすぐに閉じてスリープ状態にする。


「というか、ミハル、人の部屋に入るときはまずノックを――」

「なんで隠すの、お兄ちゃん? いっつもエッチな動画見ながら一人でやってるくせに」

「う……」


 な、なぜそんなことまで知ってるんだ僕の妹は!


 いや、妹と言っても、別にそこまでお互いのことを知っている関係でもないんだ、僕たちは。ミハルは少し前に僕たちの親の再婚でできた、いわば義理の妹だから。


 ついでに言うと、ミハルはかなりかわいいほうだった。ちょうど僕より三つ下の中学二年生で、いつもはサラサラの長い髪をツインテールにしてまとめている。今もそうだ。


「わたし、別にお兄ちゃんが一人でエッチなことしてても気にしないよ? 知ってるもん。男の子はみんなそういうことするんでしょ?」

「ま、まあね……」


 そんなこと言われても恥ずかしくてしょうがなかった。まだパンツ履いてないし。


「あ、よかったら、わたし手伝ってあげようか?」

「え」

「一人エッチ」

「い、いやあの……誰かに手伝われたら『一人なんとか』にならないと思うんですが?」

「なるよー。手伝うだけだもん」


 と、ミハルはくすりと笑って、いきなり僕の股間を隠している参考書に手を伸ばした。


「わあっ!」


 これを取られたら、大変だ! まだ収まりきってない僕のアレが見られちゃう! 必死にミハルの手を払いのけた。


「ミ、ミハル! ここは僕のデリケートゾーンだから! ここを無理やり触るのはよくない! それ、ただのセクハラだからねっ!」

「えー、男のくせにそういうこと普通言う?」

「言うよ! 今の時代、行き過ぎた男女平等流行ってるんだからな! 僕だって妹にセクハラされちゃうわよ!」

「なーんか、かっこわるー」


 ミハルはくすくす笑った。


 くそう、こいつ、明らかに僕をおちょくって楽しんでるな……。


 そう、ミハルには普段からそういう、兄である僕を小ばかにしたようなところがあった。生意気なんだ。年下の妹のくせに。ちょっとかわいいから、いい気になってるんだ。


「ま、まあいい。そんなに言うんだったら、特別にお前にも手伝わせてやってもいい」

「ほんと? そこ触らせてくれるの?」

「いや、まだその段階じゃない。まずはこれだ」


 と、僕は仕事がデキるサラリーマンみたいにシャープな動きで、ノートパソコンのモニターを立ち上げ、ミハルに見せた。


 当然、そこに映し出されるのはいやらしい動画だ。それはもう。あはんあはん、うっふーん、な動画だ。


「どうだ、ミハル。お前にこの女と同じ動きができるか!」


 僕は動画の中でめちゃくちゃ激しくおっぱいを動かしている女を指さし、ミハルに怒鳴った。


 ふふ、ミハルのやつ、色々生意気なことを言ってもしょせんはまだ中学生だ。こんな刺激の強い動画を見たとたん、顔を真っ赤にして部屋に帰るに違いない。


 ……と、僕は考えていたわけだったが、


「ふ、ふーん? こ、これぐらい、わたしにだってできるし? 胸だってちゃんとあるし?」


 なんかミハルのやつ、恥ずかしそうに顔を赤らめながらも、こう言うではないか。明らかに強がっている様子だ。


「で、できるわけないだろう、お前に! この人はプロの女優だぞ! プロの動きが素人のお前に再現できるわけない!」

「できるもん! こ、こんなふうにぴょんぴょんしたら、わたしの胸だって揺れるでしょ! ほら!」


 ミハルはその場で小刻みにジャンプし始めた。その着ているTシャツの下で、ぷるんぷるんとそのおっぱいが揺れた。


 くうう……ミハルのやつまだ中学生のくせに! まだ中学生のくせに!


 見ているうちに、参考書の下に隠しているアレがふっくらしてきた。どうしよう。このままだとマジでミハルに『手伝われて』てしまう!


「ほ、他に何すればいいの? わ、わたし、もうオトナだし? なんでもできるんですけど! バカにしないでくれる!」


 なんかもう、ミハルのやつ、半分ヤケクソになっている様子だ。顔真っ赤だし。


「じゃ、じゃあ、そのままTシャツをめくって……」

「……こ、こう?」


 と、僕の言うとおりにTシャツをめくるミハルだった。


 そしてその下から現れたのはブラジャー……ではなかった! なんと、ブラジャーはそこになかった! ミハルのやつ、Tシャツの下は何も着ていなかった! どおりで、よく弾むおっぱいだったわけだ。


「お、おま……なんでノーブラなんだよ!」

「え、わたし家じゃいつもこうだけど? 学校のみんなもそうしてるし」

「マジで!」


 リアルJCのおっぱい事情ってそんな感じなの?(※諸説あります)


「ほ、他に何をすればいいの?」


 と、ミハルはおっぱいの下のラインがギリギリ見える程度までTシャツをめくって、僕にたずねた。


「他にって、もっとめくらなきゃダメだろう?」

「え、もっと? そんなの全部見えちゃうじゃない!」

「当たり前だろう! 全部見せるためにめくるんじゃないか! この女優さんを見ろよ!」


 僕は再度パソコンのモニターをミハルのほうに向け、エロエロ動画を見せつけた。


「この一糸まとわぬ女優さんのなんと美しいことか! 僕もお前にそんなふうに輝いてほしいんだよ!」

「い、いや、その……」


 ミハルのやつ、完全にテンパっている。ふふ、年上の僕をからかうからこうなるんだよ、生意気な妹め。


「さあ、思い切ってがばっとめくろうか? なんならお兄ちゃんが手伝ってやってもいいが?」


 僕はそのままミハルに手を伸ばし……と、そこで、僕の股間をガードしていた参考書が床に落ちた。


 そして現れる、ほぼマキシマム状態の僕のアレ……。


「きゃあっ! お兄ちゃんのバカ! 変態!」


 ミハルはそれを見たとたん、悲鳴を上げ、僕の部屋を飛び出して行ってしまった。


「ちょ、待て……。ちゃんと最後まで手伝って……」


 その場でがっくり膝を落としながら、とりあえずパンツを探す僕だった……。

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部屋で一人でエッチなことをしていたら、義妹に乱入されて「手伝おうか?」と言われた件 真木ハヌイ @magihanui2020

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