第10話

更新遅れてすみません。

色々と立て込んでて更新できませんでしたが、GWは更新できると思います。

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試験場まで行くと20代後半の茶髪の男がいた。

「君が次の受検者かい?」

「はい。1456番です。よろしくお願いします」

「うん、礼儀正しくて素直な子だな。最近の受験生は、俺が最強だの一番だの自分が絶対だと思ってるやつが多くて困る」

そんな試験官の愚痴に苦笑がこぼれる。

「ははは…、さっき僕も会いましたよ…」

ご存じの通り、低知能A の事だ。

しかしこの試験官は、接しやすいな。非常に好感が持てる。

「それはご愁傷様…。じゃあ、始めようか!」

「はいっ!」

お互いに得物を待ち、その合図を持って僕の試験は始まった。


まずは‘‘5%‘‘の力でいくか。

「はっっ!」

掛け声とともに竜水を一閃する。

「っっ!」

試験官はなぜかバックステップで避ける。

そしてなぜかすごい量の汗を流している。

「君…名前は…?」

「はい?クリスですけど…?」

どうしたんだ急に…

「そうか…君はもう帰っていいよ」

「えっ!どうしてですか!僕はまだやれます!」

何もしてないのに‘‘不合格‘‘なんてあんまりだ!!

「いや、もういい…。君は文句なしで‘‘合格‘‘でいい」

ん?

「合格ですか?不合格じゃなくて…」

すると試験官は心底意外そうに

「いや、あれだけ威力の高い剣技なら、もう合格させるしかない…。むしろ、あれで合格できないのならここにいるほとんどのものが合格できないだろう」

「なっ!」

そんな!じゃあ僕の‘‘やっと僕の番か…。あの日からの訓練の成果、思い知らせてやる…。‘‘手思いはどうするんだよ!めちゃくちゃ恥ずかしじゃん!もう少し粘ってくれよ!

『クックック…クリス良かったな、合格だって』

笑いをこらえる様にそういうライト。め、めっちゃ腹立つぅ~!

「もういいよ!」

怒ったように言い放ち試験会場を後にする僕に、困惑気味の試験官。

「クリス君は、な、何に怒ってるんだい?」

そんなの自分で考えろ!と心の中で言い放つ。



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武器召喚で出てきた石ころが最強武器に変化した wata@yu @owner

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