君と僕が違うことと空と大地と遠い星と

差異こそが意味との主張に

マンネリ化で応じて言葉を用いた

ありきたりな詩と死を並べる

無聊の慰めのためだけの抽象から

降った星にだけ

それを僕らのものにするためだけに

君の手を握った真夜中


終わりが近いと気づいていたのか

汗の滲むてのひらの湿り気すら

すでにあった誰かの過去なのだと

今と過去と未来は際限なく僕らを引き裂き

ばらならにして唯一性を壊してしまうから

優しくして欲しいと時に願う


生まれた時から持っていた

ヒトの機能としての思考や感情すら

あっさり捨ててしまった君の罪悪を

忘れられないままの僕は

言葉に逃げて逃げて逃げ続けて

君を恨んだままいつか死ぬのだろう


星は遠い

天真爛漫な君の見るものには

名前はいらない

地上を離れて意味から離れて

ヒトの知らない場所からきっと

僕を見おろしている


意味は

価値は

僕は

君は


どうせ届かないと捨ておくこともできないまま

いつまでも馬鹿みたいに手を天に伸ばしている

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