『火の鳥』

やましん(テンパー)

『火の鳥』

 『駄作ですが、まあ、これは、フィクションである。』



やましん


 『えと、おじさん。これ、しお、と、しょうゆと、すなぎもと、ねぎはさみゴールデンと、ももさん、と、で、お願いします。』



焼き鳥やのおじさん


 『あいよ。1300ドリムね。なんか、いいことあったかい。だいぶん、慣れたかい?』



やましん


 『いや、とくには。です。お酒は飲まないし。やたら、高いし。いつ、喰われるかわかんないし。』



焼き鳥やのおじさん


 『なんだい、それはあ。まあ、がんばれ。日本酒の安いの入ったからね。ひとパック2千ドリムね。うまいよ。』



 その時である、焼き鳥製造装置から、火が吹き出した。



やましん


 『うわ。おじさん、火事、火事🔥❗』



焼き鳥やのおじさん


 『なんの。はははははは。良くあるんだ。』



やましん

 

 『はあ?』



 ばさばさばさばさばさ‼️


 おじさんの、足元から、たくさんの鳥が羽ばたいて空に逃走していく。


 後ろから、ジェット噴射してるのもいるのだ。



 『地球の鳥とは、訳が違うんだ、この星のは。』



 地球から追放されて、やって来たのは、危ない生き物ばかりの星だった。


 やましんは、小型のタクシー・カラスにまたがって、木の上の『巣』に帰った。


 地上には、とても住めない。


 宇宙ごきの、開発途上部族に、焼き人間にされてしまうからである。


 それ以外にも、危ないのが、やまと、いるらしい。


 やましんは、巣に帰って、焼き鳥を食べながら、ストラヴィンスキーの『火の鳥』を聴いた。


 真っ赤な巨大な太陽が、東の空に傾いている。


 なんで、こうなったのか、話す気にもならないのである。


        

    どこかに、続くか?…………







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『火の鳥』 やましん(テンパー) @yamashin-2

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