題名で「あ、あの映画のオマージュだな」ということは結構な方が分かるはず。内容もそれに沿ったものですね……ただし、日本の大学が舞台ですけど。人間の権威や建前、見栄。シニカルな展開と台詞でそれらをギャハハと笑い飛ばしながらも、読後感は薄ら寒くなる。これぞ、ブラックユーモア。オマージュ元に恥じぬ、怪作です。
これは非常に怖かったです……。事件の当事者たちは結構陽気なものかもしれないですね。こういう世界がどこにでも存在していることを感じます。外の世界から見ると、明らかにおかしい、とはっきりわかるんですけどね。