武蔵野

@Liku_kotogiri

春の訪《おとな》い

 庭の池の辺りに植えられた梅の木がある。

一つは、薄紅色の枝垂れ梅。

もう一つは、さらに色の薄い薄紅で、花弁の多い武蔵野。


池は造りが古く、水の管理の関係からもう何年も枯れているが、祖父が生きていたころには鯉が泳いでいた。


 そんな梅の木たちが順々に花びらを綻ばせ始めると、多少空気が冷たくとも『いよいよ春なのだ』と実感がわいてくる。今年も、そんな季節がやってきた。

(実際には、蕗の薹や他の早咲きの梅なんかが、先触れを出している)


ついでの話だが、花粉症もちとしてはツライ季節の始まりである。

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