第1部 狙われる勇者の妹
プロローグ 動き始める者たち
第8回 平和って大事だよね
あの襲撃から二週間ほどの期間が経った。
今は、平和そのものだった。
俺の中では、非日常は存在するが、日常を生きるのとほとんど変わらない日々を謳歌していた。
平和って最高~。
なんで、人って戦争しようとするのかなぁ~。
こんなに素晴らしい普通の日々を送れるのに―…。なんでだろう?
刺激が欲しいとか? そんなの普通の日々の中にあるのに―…。
まあ、そんなことを深く考えても、結論なんて今の俺には出てきそうにないし、頭の片隅に追いやろう。えいっ。
でも、少しだけ変わったことがある。
俺が目覚めさせた力は、使えるのだ。
それに、長剣を今、持ち歩いていないが、すぐにでも長剣を俺のいる場所にだすことができる。
これは、アルケーに教えてもらったのだが、魔力で、自分の手と部屋に置いている長剣を移動できるように術式を組むと、いつでも好きな時に長剣を呼び出せるという魔法だ。
便利だね。再度、襲撃があればこれで素早く対処が可能だ。
よかった、よかった。
っていうか、二度とあのような目に会うのはごめんと言いたいが、俺はもう命を狙われてしまったのだ。
神とやらに―…。
だから、強くなって、神を滅ぼして、平穏な日常を手に入れる。俺の平穏を崩してきた分、しっかりと責任をとってもらうために―…。
一方で、俺の知らないところで、新たな動きが始まろうとしていた。
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