専業主夫の俺が自殺して、妻が悲しむ話

@oisii

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「おかえり」


今日もまた、家事をこなし、この言葉を彼女に伝える。


最近は、眠ることができていない。


仕事やビジネスもしていない、ただの専業主婦なのに、ストレスなんてないはずなのに。




「ご飯は食べてきたから、片付けよろしく」


そう言って、荷物をソファーの上に置き、風呂場に行く彼女。


香賀詩 仁香、それが僕の妻の名前、苗字はもちろん僕の名前だ。




ソファーに置かれた荷物を持ち、彼女の部屋に運ぶ。


結婚したての頃は、一緒の部屋だったが、今となっては別々の部屋となっている。


なんでも、仕事に集中できないから別々の部屋にしたそうだ。


僕の匂いや物があるだけで、邪魔だと思われている。




もちろん彼女の私物は全て僕が運んだ。


「よっこらせ....」


ガシャンと、何かが割れる音がした。


どうやら彼女のバッグを落としてしまったみたいだ。


割れたのは化粧品の類の物だろうか。




何故落としてしまったのだろう。


そこで、僕は自分の手が震えていることに気が付いた。


「あはは...何やってるんだろ...」


割ってしまった化粧品をかき集め、近くにあったゴミ箱に捨てる。




「ッ...」


ガラスが手に刺さり、少しずつ血が出てくる。


だが、こんなものを気にしちゃいられない。


身に着けているエプロンで血を拭き、僕はリビングに戻る。




食卓テーブルに並んでいる料理を、サランラップで包んでいく。


だが、先ほど出てしまった血がついてしまったみたいだ。


僕の血がついてしまった料理を彼女に食べさせてはいけないと思った僕は、その料理を捨てた。


幸いのことに、今の僕は空腹ではない。




僕が食べるはずだったものを、冷蔵庫に入れよう。


その前に、指から出ている血を止めないといけない。


僕は、近くにあった棚から消毒液と絆創膏を取り出す。




「あ...」


消毒液を大量に出してしまった。


指が鋭い痛みに襲われる。


だが、自分のことを気にする前に、こぼしてしまった消毒液をどうにかしなきゃと思った僕は、またエプロンでそれらを拭き取った。


そして、指に絆創膏を貼った。


その時に、キラリと輝くものがあった。


それは結婚指輪だった。


彼女と僕の関係を示す、大切な物。


まぁ、買ったのは僕じゃなくて彼女なんだけどね。




僕と彼女は同じ高校だったけど、僕は覚えが悪くて、成績は最悪だった。


それに対して彼女は、高校を卒業してから、エリート大学に進学。


だけど、高校の時から付き合ってた僕たちは、別れるか別れないかの話し合いをした結果。


僕が専業主夫として彼女を支え、彼女はそのまま大学に通うという結果だった。


僕が彼女と巡り会えたことは、この上ない奇跡だったのかもしれないね。


現に今は、このような関係になっちゃってるけど。


僕は、こんな状況でも彼女を愛している。


他の誰よりも愛している。


これだけは断言できる。


彼女が僕に対してこのような感情を抱いているかはわからないけどね。




僕は、すぐに立ち上がり、僕が食べるはずだった料理をサランラップで包み、冷蔵庫にしまった。


僕がすることは、彼女が風呂から上がった時に着る服を風呂場に置くこと。


そして、彼女が着ていたスーツに消臭剤を吹きかけること。




僕は、風呂場にあったスーツをリビングまでもっていく。


そして、消臭剤をかける。


消臭剤を持つときに、絆創膏を貼っている手に激痛がはしる。


だが、こんなことで怯んじゃいられない。


彼女はもっと忙しいんだから。


それに見合う行動をしなければいけないのだから。




僕は彼女の部屋にもう一度入る。


そして、服が入っている棚から、パジャマを取り出す。


柄はシンプルなもので、全部真っ黒。


相変わらず君はクールだね。


最近は、僕が見惚れてしまった笑顔を見せることはないけれど、君と暮らせているだけで僕は幸せだよ。


朝に君の整った顔を見るだけで、僕は満足だよ。


早く起きて作った朝ごはんを食べてくれないのは悲しいけど。


夜遅くまで仕事して、疲れ果てた君のためにご飯を作るのが楽しいよ。


その時だけ、君を支えているって実感できるから。


たとえその支えが微塵なものであっても、僕はこの感覚が幸せだから。




僕は棚から取り出したパジャマを、風呂場までもっていく。


これで僕がする家事は大体終わった。


掃除は午前に終わらせて、料理も明日の朝ごはん用に冷蔵庫に入れておいた。




そうすると、彼女が風呂場から出てくる。


だが、僕のことなんて見向きもせずに着替えていき、僕の横を通り過ぎていく。


かれこれ何年か経ったけど、君の裸を見るのは久しぶりかもしれないね。


今では興奮なんてしないけど。


結婚したての頃は、僕がビビって手を出せなくて。


そしてどんどん時間だけが過ぎていって、そんなことはできない雰囲気になっっちゃったね。


でも、同級生がインスタグラムに赤ちゃんの写真を投稿しているのを見ていていつも思うんだ。


いつになったら、僕たちの子は生まれるのかなって。


もしも生まれてきたら、いっぱい甘やかしてあげようと思っているんだ。


君がその気になるかはわからないけどね。




「ちょっと!何よこれ!」


彼女が、珍しく怒気を含んだ声で叫ぶ。


僕は彼女のもとに行くために、リビングに向かった。


彼女が僕に見せていたものは、僕が割ってしまった化粧品だった。




「ごめん」


僕が言えるのは、このたった一言の謝罪しかない。


誠心誠意をこめて頭を下げる。


だが、彼女はむかついたのか、僕の顔を無理やり上げて、殴った。


頬に痛みが走った後に、横に吹っ飛んだ。


肩や頭を床にぶつけてしまう。




「タダで生活させてるのに、また私に迷惑をかけさせるつもり?」


そう言って、彼女は自分の部屋に入ってしまった。


僕は床にひれ伏したまま、茫然としていた。


また彼女に迷惑をかけてしまった。


その事実が僕の脳内で響き渡る。


僕は本当に彼女の支えになっているのだろうか。


今更になって不安になってきてしまった。


僕は支えではなく、彼女の重りなんじゃないだろうか。


僕がいない方が彼女は気楽なんじゃないのか。




...僕はいっつも他人を怒らせてしまった時、ネガティブな考えばかりが思い浮かんでしまう。


その考えに理性を乗っ取られて、勝手に行動していたなんてことは何回もあった。


この発作のようなものは、彼女と結婚してから3年程経った時に起こり始めた。


だけど、生活に支障をきたすまでものではないと判断した僕は、病院などにはいかず、ずっと放置している。


生活費を負担してもらっているにも関わらず、病院なんて行けるはずがない。


僕は、無理やり体を起こす。


リビングや台所の電気を消す。


そして、彼女のいない僕の部屋に向かう。


この日も眠れなかった。


----


僕は、時計が4時を指していることを確認してから起床する。


彼女が家を出ていくのは5時30分からだ。


そのため、弁当や朝ごはんを準備するために早起きをする必要がある。


まぁ、最近は弁当の中身は変化なしで帰ってくるのが大半だけどね。


朝ごはんは、昨日の残りがあるから手間が省ける。




僕は冷蔵庫から弁当用の食材を取りだし、ネットでメニューを調べる。


自分で考えて作っていた時期もあったが、『あんたの考えたものよりも、ネットの方が何倍もいいわ』と言われたので、ネットのメニューを参考にしている。


まずは野菜を洗い始めたが、まだ傷口が開いているのか痛みが生じる。


だが、そんなものは気にせずに着々と作業を進めていく。




そろそろ彼女が起きる時間だと思った僕は、冷蔵庫にある残りをテーブルに置く。


サランラップを外し、ゴミ箱に捨てる。


そして、また弁当の調理にもどる。


そうすると、彼女の部屋からアラームが聞こえる。




「おはよう」


僕は、最愛の妻に朝のあいさつを伝える。


寝起きでも、君はきれいだね。


だが、彼女はそんな僕を無視して身支度を整える。


歯を磨き、スーツを着て、化粧をする。


僕はその間に、作った弁当を君のバックに入れる。


そして、君はすぐに家を出て行ってしまう。




僕は本当に君の支えになっているのかい?


僕はただそれだけが心配なんだ。


もしそうでなかったら、僕がここにいる意味が分からなくなっちゃうんだ。


----


今日から一か月後は君の誕生日だね。


そして僕たちの結婚記念日だね。


僕は君のためにプレゼントを用意しようと思っているんだ。


君からもらったお金じゃ君は喜ばないと思うから、僕は自分で稼いで買ってみるよ。




普通の夫婦では、誰のお金でも関係なく喜ぶとかネットにあったけど、僕なんかは専業主夫だからね。


普通じゃないもんね、僕が異常なんだよね。


だから、僕は普通じゃなくてもいいんだ、君が喜んでくれるなら。




僕はこの日からアルバイトを始めたよ。


君の給料に比べたら、ちっぽけな量かもしれないけど、君に贈る物を買うには十分だよ。


僕は君とは違って高卒だから、仕事内容は肉体労働だったよ。


体が弱い僕には、血反吐が出るほどつらかったけど、君の笑顔を思い出すと頑張れるんだ。


始めて社会に出て驚いたよ。


君はこんなにも忙しい社会をずっと渡り歩いているんだね。


もう少しだけ、僕は頑張ってみるよ。


----


アルバイトを始めて、やっと目標金額まで行ったよ。


これでやっと買えるよ、君へのプレゼントが。


少し僕もワクワクしているよ、君の反応が楽しみで。




君が好きだったガーベラの花と、ネックレス。


ちょっとネックレスが高いものになっちゃって、時間がかかったけど、君の誕生日には間に合ったよ。


「なぁ仁香、明日休みを取れないかな?」




パソコンでなにか作業をしている仁香に話しかける。


「そんな急に言われても取れないわよ」


そう冷たく切り捨てて、仁香は作業に戻ってしまった。


だが、そう簡単にあきらめるわけにもいかない。


「そういわずに、お願いだよ」




そうすると、仁香は立ち上がり、


「無理なものは無理なの!!邪魔しないで!!」


そして、仁香は自分の部屋に入ってしまった。




リビングに取り残されたのは、ただ僕一人。


でも、明日じゃなくてもいいんだ、休みを取ってもらって祝えばいいんだ。


そもそも、事前に言っていなかった僕が悪かったんだ。


そして、僕は仁香の部屋の前で、


「仁香、だったらいつ休みが取れるんだ」




「うるさいわね、あんたは黙って家事でもしていればいいじゃない」


.....休みは取らなくていい、もう平日でもいい。


僕は、君と何かを楽しみたいんだ。


----


「おかえり」


今日もまた家事を済ませて、彼女にこの言葉を伝える。


彼女は、僕の横を通り過ぎて、荷物を置く、


だが、最近はよろしくすら言ってくれなくなった、


「あとで大事な話があるんだ、少しの間時間をくれないか」




彼女は、ため息をついた後に風呂に入ってしまった。


僕はいつもどうりに荷物を彼女の部屋に置き、


スーツに消臭剤を吹きかける。


そしてパジャマを用意する。




そして、僕はリビングで彼女を待つ。


ちょうどここから見えないところに、プレゼントを隠していおいた。


そうして待っていると、


「で?何の用?早く終わらせてくれない?」




相変わらずの冷たい声で、僕に言い放つ、


「少し遅くなっちゃったけど、これ...」


そして、僕は一輪のガーベラの花が添えられた、ネックレスの箱を彼女に見せる。


そうすると、彼女は全身を震わせて、




「ふざけないでよ!!!」


僕が持っているものを叩き落とす。


「人の金でこんなもの買って!それをプレゼントするなんてありえない!!それで私が喜ぶとでも思ったの!?」




「ち、違うんだ...こ、これは...」


説明しよとした瞬間に、この前と似た感覚が頬に伝わる。


横に吹っ飛ばされる。


また殴られた、少し血の味がする。




「もうありえない!こんなもの!」


彼女は、箱ごとゴミ箱に捨てた。




「..........」


僕の頭の中で、何かが切れた音がした。


もう、どうでもいい、記念日なんてどうでもいい。


今はもう、何もしたくない。


「気持ち悪い!なんでこんなことが考えられるかな!?」


彼女は、拳を握りしめ、自分の部屋に戻っていった。




僕は、またリビングに一人として取り残された。


今はもう、何もしたくない。


僕は、久しぶりにこの日だけは眠ることができた。


----


次の日、彼女は僕が寝ている間に仕事に行ったようだ。


そして、テーブルにはこんな置手紙があった。




『今日から出張でここから出ていきます』




これしか書いていなかった。


出張先は書いていない。


ただただ出張することだけを伝えるための手紙。




もういい、何もかも面倒だ。


彼女が帰ってくるまでに、ケジメをつけよう。


----


あの日から、数日間経った。


いろんなことを準備していたので、少し時間がかかってしまった。


だが、もうやることはない。


後悔もない。


これで、僕の人生は終わる。


ごめんね仁香、君との約束を守れなかったよ。


ガーベラの花を胸に置き、包丁を自分に突き刺す。




「さようなら、仁香」


----


私は今、出張で東京に来ている。


最近は仕事が忙しくて、あいつにあたっていたけど、あいつなら大丈夫だろう。


そう思いながらも、手を動かす。


「香賀詩先輩、もう切り上げていいですよ」




「分かりました」


そう言って、荷物をまとめる。


電車に乗り、近くのビジネスホテルに入る。




出張先では、本社よりは仕事の量が少なくて楽なので、いつもよりも長く休める。


鍵を使って扉を開ける。


荷物を置いて、椅子に座って、ノートパソコンを起動させる。


明日用のデータの作成をするためだ。


-----


「ふぅ~...これでひと段落かな...」


体を伸ばし、立ち上がる。


そして、ノートパソコンを閉じて、バッグからスマホを取ろうとしたときに、着信が来る。


「ん?追山?...誰だろ」


職場の後輩からかもしれないと思った私は、その電話に出た。




「もしもし、中央警察の追山という者ですが」


中央警察?...それって私の家の近くにある...


しかも、後ろからサイレンのような音が聞こえる。


他にも、色んな人の声が聞こえる。




「香賀詩 仁香さんで間違いないでしょうか」


「は...はい、合っています...」




「香賀詩 隼人さんが12月21日19時43分をもって死亡しました」




「え?......」


隼人が?なんで?


全身の震えが止まらない。


足がガクガクと震え、今にでも携帯を落としてしまいそうになる。


隼人が自殺する原因は、考えても分かること。


でも、そんな現実から逃げていたい自分がいる。




「あの、いたずら電話は程ほどにしてもらっていいですか?...」


震えた声で、言い放つ。




「仁香さん...これはいたずらではありません、事実です」


----


そのあとに、私は急遽休みを取って、隼人がいるはずの家に戻った。


家に入っても、あの声は聞こえない。


私が大好きな人の声は聞こえない。


リビングに入っても、何も感じられない。


彼の匂いも、彼の声も、彼の姿も、


リビングには何もない。


ただただ何もないリビング。




私は、こんな状況を目の当たりにしても、彼が死んだという事実から目を逸らし続けた。


そんなことをしたところで、何も変わらないのに。


本当はわかっているはずなのに。




私は自然と、警察署に向かっていた。


彼が安置所に置かれていると、警察の方から聞いたからだ。


そして、布にくるまれている体を見せられた。


顔に被せられている布を外す。


そこには、私が愛してやまなかった彼の顔があった。


私の初恋の相手であり、最愛の夫。




隼人の死因は、急激な多量の出血による、失血死。


なんにしろ、胸を包丁で突き刺した。


そして、隼人のそばにあったのは、真っ赤に染まったガーベラの花。


私が好きな花。


私は、その花を見て、思い出したことがあった。


仕事が終わった後に、隼人が私に何かを渡そうとした時にあったのが、ガーベラの花だった。




そこからは、ゴミ箱を漁って、黒色の箱を見つけた。


中には、私にぴったりなサイズのネックレスがあった。


そして、そこには一つの小さな手紙が添いてあった。




仁香へ




少し遅くなっちゃったけど、誕生日おめでとう。


君と巡り会ったことに僕はいつも感謝しているよ。


最近は、冷たくて、構ってくれなくて、僕に対して暴力をふるうこともあるけど、


それでも僕は君を愛しているよ。


君のお金で買ったら、僕の示しがつかないから、僕はアルバイトをしたよ。


君はすごいよ、あんな厳しい社会の中で生きているんだもの。


僕は、君に感謝の気持ちを伝えたかったんだよ。


ありがとう、そしてこれからもよろしくね、仁香。


        隼人より




「あぁぁ...あぁぁ...」


私は最低だ、勝手に勘違いして、殴って、罵倒して、奴隷のように扱って。


支えられていたのは私だったんだ。


勝手に自分が隼人を支えていると勘違いしていた。


金だけ稼いで、それでいて彼のやさしさに甘えて。


でも、彼はもういない。


どこを探してもいない。


全身から力が抜けていく。


隼人がいない、隼人が死んだ、この現実を突きつけられて、私は...


----


私は今、隼人の実家に来ている。


隼人が自殺してしまった謝罪をしに来た。




「ふざけんな!!!」


机をバン!と叩き、私の胸倉をつかむ。


「ごめんなさいで...あにいが帰ってくるとでも思ってんの!!」




「ごめんなさい...」


謝ることしか、私にできることはない。


それしか、今の私にできることはない。




「....えしてよ...ねぇ...返してよ!!私のあにいを返してよ!!」


「おいおい...落ち着け...」




隼人の妹の希更を止める、隼人のお父さんの東太さん。


「だって、だってこいつは、あにいを、あにいを殺したんだよ!?」




「ごめんなさいごめんなさい...」




そうすると、希更さんは、私のことを睨んで、


「お前を信じてあにいをあげた私が馬鹿だった!!この人殺し!!」


「どうせあにいのやさしさに入り浸かって、散々利用して?それでいて自殺させるなんて最低!!」


「そ...それは...」




そして、私の頭をつかみ、希更は、


「お前を殺していいなら!!今すぐにでも殺してやる!!」


----


結果的に言ってしまえば、私は追い出されてしまった。


私は....どうすればいいの?


教えてよ....隼人....


私もそっちに行ったら、同じように愛してくれる?...

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