3、過去 〜Coppelia〜

「えっ本当?どんな人?」

「知ってるケド・・・思い出せないの・・・何故か」

人形でも思い出せない事があるんだ。何故かわからないけどコッペリアはとても深い目をしていた。思い出せない事きにしてる?・・・と思ったけど多分違う。

ロアナもそっかという顔をしていた。

「・・・」




むかし私は、ただ作られたお人形だった。

ずっとベランダで本を読んでいたの。

ある日女の子が私の目の前に来てこっちにおいで・・・と何度も言ってきたの。私は行きたかったけど行けなかった。女の子は怒って帰って行ったの申し訳ないと思う。女の子のは名前は確か・・・!!スワニルダ今目の前にいる子と同じ名前

私はその後スワニルダに壊された。多分スワニルダはわざとではないから私は怒っていない。私は

今目の前にいるスワニルダは逆で、私を生み出した。なんか不思議な感覚。

・・・私を作った人がコッペリウス何故かコッペリウスだけどうゆう人だったのか思い出せない・・・思い出しちゃいけない?

「コッペリア」

「は・・・はい」

ロアナが私を呼ぶ。

「コッペリア 大丈夫?ボーとしてる。コッペリウスさんの事は思い出せたらでいいよ?」

「多分お人形だからボーとしてるように見えるんじゃない?」

スワニルダがそう言う。

「多分、違うよ。私は分かる!」

スワニルダがあーそうと言いながら私の方を見る。

「えっと・・・」

どうしよう私は慌てる。

なんだか性格は前のスワニルダに似てる・・・と思う。

「えっとね・・・考えてただけ。これからどうしたらいいのか・・・」

私は嘘をついてしまった。

「これから?うーんとね」

ロアナがしばらく考えると

「あっそうだ街の人の手伝いをしよう!3人で!」

「えっ私まで?まぁ別にいいけど」

「私・・・もやる」

少し私にできるか不安だったけど、やってみることにした。

私はこの街の事を知らないから知りたいし。

街の人と仲良くしたいし。

私はそう決心した。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

コッペリアとほのぼの街の手伝いをする 月夜見 @yuyu34

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ