2、コッペリア

「!!」

「凄いやっぱり!!私の予想通り」

ロアナはジャンプして喜んでいる

「・・・あの」

お人形さんが喋りかける。

「お人形さんどうしたの?」

私はお人形にそっと聞く。

お人形さんは黙ってじっと私達を見つめている。

「あっ勝手に命をあたえたから?」

そう聞くとお人形さんは首を振る。

逆に生きている事を嬉しそうだった。

「えーとあっ服?ボロいよね?」

お人形さんは服をじっと見て

「この服・・・かわいいから好きだよ・・・」

「あのね・・・名前が欲しいの・・・」

「そっかえーと」

ロアナは考え込んだあと

「コッペリア!!」

と大きな声で言った

「それいいね!」

私も賛成だ

「コッペリア・・・うんいい名前」

「ねぇロアナ何でコッペリアを作ろうと?」

「なんかね。部屋の片付けをしていたら設計図があったの。確か・・・コッペリウスさんが描いたらしい。」

コッペリウスはロアナの名字だ。

ここの世界の名字は1番初めの先祖様の名前になる。

でもロアナの場合は、コッペリウスが先祖じゃなくてその次男が先祖だ。でも何故かコッペリウスとなったらしい。

「コッペリウスさんは物作りが好きなの?」

「わからないけど、多分ね沢山設計図がでてきたから」

私とロアナがコッペリウスさんの話をしているとコッペリアが

「コッペリウス・・・知ってる」

と小声で言った。

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