第1.5話
遠未来、人類はまた一つ、神に近づいた。
クローン技術の爆発的発展により、人はその身と記憶を半永久的に永続させることが可能となった。寿命は以前と比較するのが馬鹿馬鹿しくなるほどに延び、人々は人生の春を、これまた半永久的に謳歌することが可能となった。
だが当然、欠点が無い訳では無かった。劣化無し、完全な人間の複製が可能な代わりにそれ単体の寿命は短く、僅か五年で”交換”の必要があったのだ。
それと同時に、古い身体の”処分”も必要となった。身体の交換後三日以内に"処分"が行われなければ、人格の分裂及び混在により自我が崩壊、廃人になる可能性もあったからだ。
当初は嫌悪感を示す者も多かった、が、すぐにそれらは受け入れられていった。
同時に、古い身体を処分する専門職も発生した。
長寿命を得た人々は娯楽という娯楽を味わい尽くし、そして禁じられた遊びに手を出した。
彼らはそれをこう呼ぶ――神々の遊び、と。
ラスト・アンダーテイカー 猫町大五 @zack0913
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