中身は女性、見た目はイケメン⁈ドキドキの転生物語

【物語は】
主人公がウキウキしながらゲームの操作用のキャラクターを作成するところから始まっていく。キャラメイクが終わり、いざプレイしようと開始ボタンを押したところ……⁈

【異世界へこんにちは】
開始ボタンの直後、主人公の意識は遠のく。彼女は次に目が覚めた時、見覚えのないところにおり、見覚えのある身体になっていた。しかしそれは、本来の自分の身体ではない。どうやら、先ほどキャラメイクしていた人物になっていたようで?

主人公は、現実世界では女性であったが某歌劇団の男役や王子様に憧れていたため、男性キャラをプレイしようとしていた。状況から鑑みるに(かんがみるに)どうやら異世界転生してしまったようだ。
そこまでは良いのだがここで、いつも性別逆転もので疑問に思うのは、自分の身体を簡単に扱えるようになるのだろうか? 勝手が違うので、大変では? と思ってしまう。実際どうなのだろうか。(特にトイレなど)

主人公は、男性キャラをプレイしようとしていただけで、中身は女性。なんだか大変なことになっていきそうな予感がする。

用語補足:MMORPG
マッシブリー・マルチプレイヤー・オンライン・ロール・プレイング・ゲーム)とは、「大規模多人数同時参加型オンラインRPG」のことである。(ウィキペディア調べ)

【世界観・舞台】
転生した先は、人間以外の種族も暮らしているファンタジーの世界。そこで、主人公は勇者として迎え入れられたのだ。もちろん、転生直後に勇者としての資質は見いだせてはいない。それは当然と言えば当然だ。もし彼女が日本人だった場合、日常生活において双剣で戦う機会はそうそうないだろう。(現在の日本で、そんな機会が頻繁にあっては困る)
つまり、彼女が戦いにおいて素人だという予想は容易につく。とても苦労しそうな展開である。しかし主人公は転生直後、”楽しそう”という感情の方が強かったのではないかと思われる。そして次第に、転生したことを実感していく。

話が進んでいくと、この世界のことが少しずつ分かって来る。だが、少しずつなことにはきちんと理由があったのだ。主人公は、ゲームをより楽しめるようにと思い、事前情報を頭に入れていなかった。つまり、キャラメイク時の情報しか得ていないことになる。ということは、この世界の中では記憶喪失と変わらないという事だ。

【異世界で頑張るしかない主人公】
段々と自分の置かれている立場を理解していく主人公。勇者は勇者でなければならない、と言った方が分かりやすいだろうか。
かと言って主人公は、ただ苦労ばかりしているわけでもないようだ。自分好みのイケメンにドキドキしたり、ときめいたりして楽しそうでもある。大変な思いもしてはいるが、それなりにこの世界を楽しんでもいるという事である。

物語は一体、この先どう展開されていくのだろうか?

【物語のみどころ】
物語の一番の見どころは、タイトル通りだと感じた。イケメンに転生したものの、中身が女性な為、好みの男性にうっとりする描写がある。だがこの物語は、確かに主人公は男性の見た目なのだが心情が女性なので、いうほどBLの要素は含まれていないと感じた。面白い流れの一つとして、時々出てくる”神様”だろうか? 彼女の疑問に直接脳内へ(もしかしたら耳元へ?)クールに答えてくれる。

主人公はゲームをプレイしようとしたところ、何故か自分がプレイ用に作ったキャラで、異世界に転生してしまっていた。元の世界に戻れるのか、現時点ではまだわからない。(P10まで読了)
性別まで変わってしまったものの、何とか順応しこの世界に馴染もうとする彼女だったが、自分を助けてくれた者に病院へ連れていかれる。そこでの診断は酷いものであった。だがその診断結果が出てしまったことに、思い当たる節がある為、本当のことも言うことが出来ず、話を合わせ主人公は記憶喪失のフリをすることにしたのだ。そこから、いろいろあって自分を助けてくれた人の世話になることに。

”勇者”である可能性が高いが、戦闘においては素人の主人公。ここからが物語の本当のはじまりなのかもしれない。

あなたもお手に取られてみませんか?
主人公は果たして本当に勇者になれるのだろうか?
勇者の役割とは一体何なのか? 
彼女の物語のその先を是非、その目で確かめてみてくださいね。
お奨めです。