&α
「あっ」
え。
「ん?」
なにこれ。起きた。起きた?
「ちょっとまって。どこここ。わたしここにいてえっここどこここ」
「こが多いな」
「あっ」
彼がいる。
「ようこそ現実世界へ。ローザ」
身体をまさぐる。
「いやいきなりそこ確認する?」
「うわあああ身体があるっ」
「3Dプリンターだな。この街の市長も人じゃない。普通のことだけど」
「おっっっぱ」
「何か不服が?」
「でかい。うれしい。ゲーム内ではゼロ胸だったから」
「当たり判定広がるからってゼロ胸にしたのおまえ自身だろ」
「えっこれ。えっ。わたし生きてていいの?」
「うわいきなり道徳的な問いかけ」
「ね。とりあえず、ゲーム。ね。ゲームしよ」
「せっかく身体を得たのに、最初にやるのがゲームかよ」
「ゲームしたいんだからしかたねえだろうが」
「わかりましたよ」
夢が。突然、叶った。
彼の隣でゲーム。
彼にもたりかかりながらゲーム。
「あっ」
「俺に寄りかかる暇があったら画面見な」
「くそっゼロ胸なのに当たり判定がでけえ」
ローザのヒットボックス 春嵐 @aiot3110
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます