曽祖母と両親を亡くした主人公が、祖父母と一緒に二十一回目のお彼岸のお墓参りに来た時のお話。
最近いつも機嫌の悪い祖母。昔はあんなに優しかったのに。
これから食事に行くというのに気が滅入る主人公。
ふと、桜の木の下に佇む着物姿のおばあさんに手招きされます。
あっけらかんとした主人公とどこか見覚えのあるおばあさんの会話は、のほほんとしてホラーなはずなのに和んでしまいます。
この世に渡るには方法がある。
二十一回目でようやく成功したその方法とは?
おばあさんは果たして誰なのか?
主人公の憂いは果たして。
心温まるホラーをどうぞ。