部活になんて行きたくないのに

@Mimiko7

部活について

さて、私は運動音痴である。

背が平均より少し高く、走るの速そうと言われたことならたくさんある。

しかし私は前述のとおり運動音痴である。

足はそんなに速くない。

走ると一定の確率で転ぶ。

こんな私が中学校で入った部活はバトミントン部だった。

運動音痴のくせになぜバトミントンなのかというと、母親と父親がバトミントン部に入っていたことがあったからだ。

詳しくいうと母と父に連れられ弟と一緒に市民体育館でバトミントンを休日に小さいころやっていたことを思い出したからである。

小さいころは幼稚園の運動会でアンカーになるくらいにはそこそこ運動神経はよかったはずだが小学、中学と年を重ねるうちに運動が苦手になっていった。

両親は中学で運動部に入らなきゃだめだと私に言った。

よって私は運動部の中で少しやったことのあるバトミントンを選んだのだ。


新しくバトミントン部に入ったのは私含めて四人だった。

その中でも一番私はやはり下手だった。

先輩は厳しく、私たちにだけ強く当たる。

涙をこらえて課題をこなしたことは少なくない。

やがて一人は抜群の運動神経を持っていたものの水泳部に転部してしまった。

顧問の先生は残念がった。

そしてもう一人は学校にすら来なくなってやがて転校してしまった。

残ったのは私ともう一人、隣のクラスの子だけだった。


バトミントン部はつらくて、やめたかったけれどバッシュもラケットも両親に買ってもらったばっかりだったからお金がもったいないと思ってしまってやめられなかった。


隣のクラスの子はバトミントン部を続けると言った。

私もバトミントン部を続けようと決心した。

しかし、コロナがやってきた。


隣のクラスの子はコロナだからしばらく部活休むと言っていたので私も部活を休んだ。


期末テストが終わって、部活が始まる季節になった。

部活に私たちは行かなかった。

だが両親はそれを咎めた。バトミントン部を続けるかやめるか決めろと言った。

私はやめたくはなかった。かといって部活にも行きたくなかった。

だってさんざん休んだ後にのこのこと部活になんて行く勇気がなかった。

隣のクラスの子はまだ行っていないらしいから私だって行かなくてもいいのではないかと結論をだして、部活に行かなかった。


やがて両親の堪忍袋の緒が切れた。

バトミントン部に行かないならやめろと言われた。もっともだ。

せっかく買ってもらったバッシュとラケットは何十回くらいしか使っていなかった。


それも学校に置きっぱなしだった。


バトミントン部なんてやめたかった。

でも、コロナ中運動なんかしていなくて、体力だって落ちていて。

部活に行かなきゃにいけない状況だった。


ついに私は終業式の日の部活に行くことを決心した。


でも不安で一人では行きたくなくって、隣のクラスの子を一緒に行こうと誘った。


まだ返事は見ていない。


それでも時間は刻々と過ぎていく。

腹の底にドロドロしたものがたまって行きたくないという気持ちに拍車をかける。

自分の意見を強く言えなくって人に流されやすい私にはもうこりごりだ。




部活に行ったら新しく生まれ変われると信じて。


あと二日は悩みに悩みまくろう。







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