KAC20218　尊い

【KAC20218】神君カエサルとオクタヴィアヌスの憂鬱　鶴崎　和明（つるさき　かずあき）さん

尊い、といえば、なんといっても王者。

ということで、ローマ帝国初代皇帝たるアウグストゥスの物語。

だからお題の使い方としてはオーソドックスというか、正攻法ですよね。

実際、アウグストゥスの様子が悩みも含みながらも威厳たっぷりに描かれていて、最後のエピもダメ押しで説得力を増してくれるものでした。

自分が基本的に世界史、特に西洋史が好きなのでこの作品を開いて読んだわけですが、それほど西洋史に関する知識が無い方でも、短い作品なので、古代ローマの雰囲気をいくらかでも感じていただけたらなと思います。

さらばシルヴィアよ、愛の歓びは　諸花於呼さん

近未来ＳＦだな、と思っていたら、これってよくよく考えたら今の状況をちょっと極端にして風刺風にしたら、まさにこれなんじゃないかと。

現在の置かれている状況を加工することによって、しっかりとしたＳＦに昇華させる手腕が素晴らしい。

タイトルもちゃんと印象的ですし、声、というものの魅力についても描写されていて、ＳＦガジェットだけで終わらない魅力があります。

そして楽園に辿り着く　ぬまれさん

そして続いてＳＦ。

よく、人命は尊い、と言われますが、なるほど確かに科学が発展して行くと、そういった考え方と相反するようなことがあれやこれやと起きてくるもので、本作品の中でもそういったディストピア的なものが描かれていて印象的です。

尊い、というお題で、尊い対象を何にするかというのがキモになるかと思いますが、本作品は重いところを正攻法で攻めてきた作品なので、力強い前進という感じでした。

自作紹介

【閲覧注意】やがて土に還るその日まで【ＵＮＫネタあり】　 kanegon

おっぱいとかパンティとかのネタを出せばＰＶが伸びるという噂を聞いてチャレンジしてみたのですが、現状ではむしろ歴史ものの方がほんの少しだけどＰＶが多い、という皮肉な結果が出ています。

なので、おっぱいネタもパンティネタもダメなら、もういっそのこと、逆にアクセスが伸びないようなネタを使った作品を投入して、どこまで無視されるかチャレンジしてみようじゃないか、というコンセプトで書いたのがこの作品。

まあ、どうせボーナス回じゃないし、なんでもいいや、という感じ。

以前の作品で使った小ネタの女戦士とか世界の中心の山とかの設定が便利かもと気付いた。

作品の内容自体はくだらないですが、きちんと字数を調整しながら起承転結を構築したので、物語のスタイルとしてはしっかりまとまっていると思います。

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