古くは二条河原の落書のような歴史に残るものや、最近では法哲学者のある書で紹介されていた京都大学の便所の落書、ひとりでも人民に始まって、10人寄れば革命!で終わる、「一本でもにんじん」の替え歌というシロモノのような衆目をあっとうならせるものもあるにはあるが、一般には、「落書禁止」というのが相場。
だが、落書きから始まる「物語」、そして、それが少しずつ積み重ねられていく、そういったお話も、悪くないなと思わせてくれました。
落書きから始まる、人とのつながり、あるいは、落書きによってのみつながっている異世代・・・。
いろいろな要素が、ある学校の一つの落書きから始まっていく過程が描かれています。