第6話行こうよ東の山・1
アースレイ山脈通称東の山へ向かう事にしたがここで問題が起こった。
護衛とか何とか云って一個小隊が付いてきた。考えてみ?むっさいオッサンが後にくっ付いてくるんだぞ?鬱陶しいしむっさい。
「七緒~アレどこまでくっ付いてくんの?」
「東の山行って帰るまでじゃね?帰る気ねーけども」
「あ?それ言っていいのか?」
「安心おしよ聞こえないようにしてるからね」
「魔法か?攻撃物理なのにここで魔法使うんかよ」
「あぁ?殴った方が早い場合があるんだよ特に騎士とか?戦いに騎士道精神とか持ち出してたら普通に負けるぞ?ぶっちゃけ魔獣とか倒そうぜ!とか言ってんのに汚いもクソもねえだろ?お綺麗に戦ってたら死ぬっての」
「それと魔法を使わないのと関係あんのかよ?」
「普通に無い。ただアイツらを殴りたかっただけ」
「八つ当たりかよ分かるけども」
まぁ分からなくもない召喚なんて馬鹿な真似しやがらなかったら俺も七緒もこんな事にならなかったし、鷹臣だってこんな事に巻き込まれなかったはずだ。そう考えたら殴るくらい安いもんだな。ただし全力で殴ってるからかなりのダメージだろ。
七緒はちゃっかり魔法で威力を底上げしてたけどな・・・俺のも上げてたけどな。
慈悲なんて欠片も砂粒、1ミクロも抱かないがな。
王都を出て早15日程度経つ結構離れたしこの辺には魔物も出ないと思だろうし
チラリと邪魔ものの小隊を見ればいい感じに緊張感が緩んでるのを確認できる。雅臣に視線を投げるとニヤリと悪い顔をした。
ホントこういう事にはすぐに気づくよなと呆れるが頼もしくもある調子に乗るから言わないがな。
決行するなら就寝後だな。全員が起きてると面倒くさいし、寝ててくれた方が面倒事が少なくて済むからな。
野営の準備を始めるムサイ集団を横目に雅臣と二人で野営準備をしているように見せる。飯さえ食えば後は適当に過ごしてるうちにこいつらは寝る・・・強制的に眠らせるとも言うがな。
ただ眠らせただけでは心配なので暫くは存分に麻痺ってもらおう。毒じゃないだけ親切だろうと思ってほしい。
食事をして暫く騒いでいたムサイ集団が見張りを置いて寝る準備を始めた所でうっすらと気づかれないように眠りの魔法を展開していく瞼が落ちた所で麻痺を展開する。
結構あっさりと終わる。近場には魔物の気配はないがとりあえず数日位なら効果のある魔物除けの結界も張っておいてやる。ただの嫌がらせだが。
「え~こいつ等状態異常の魔道具とか使ってないのかよ?隊長とかそういうの使ってそうなのにな。ってかこの小隊魔術師とかいねぇの?」
「雅臣お前忘れてるんじゃね?俺にしろお前にしろこいつらの前で魔法使ってないだろ?だから阿呆なアノ国の奴らは俺たちはほとんど魔法なんて使わないと思ったんだろ?一応俺賢者なんだけどな」
「あーまあな。魔法とか使うほどの事もなかっただろ?こいつら弱いし魔法使うより殴った方がスッキリするし?気分的に」
「だと思ったよ。勇者固有の魔法なんざ使ったらあの辺焼け野原になるんじゃねぇの?」
「かなり威力抑えてちょっと試したけど終わるな」
「試したんかよ」
「そりゃ気になるし試すだろ?」
「そうだな。俺も試したからな」
人のこと言えねーと笑い合いつつ先を急いだ。
身体強化して山のふもとの城塞都市まで走ったけど何か?
異世界召喚されたんだが好きに生きる事にする 冥狼 @ghostheaven
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