第5話性質の問題?~鷹臣~
魔王領にやって来て早半月。僕は思った。
魔王領って何てスローライフ?って、だって人間と戦うと言っても人間側が魔王領に入るには濃い魔素が溢れれ魔毒と言われる毒素が渦巻く魔物の森と言われる場所を通りこさなければやってこれない場所だから。もしは入れたとしても魔王城と言われる場所まで来るのは至難の業だ。魔物の森は深く毒素のせいなのか紫色した毒霧に覆われているから簡単に抜け出せないし抜け出せてもかなりの距離がある魔王城までは流石に来れないと地図を見て思った。
そして今僕がしている事は食事を作る事。普通に不味かった。
干し肉ですと出されたのは、生臭いタイヤでも食べてる気分になって気持ち悪くなって倒れその日は寝込んだ。
こんなもの食べるくらいなら自分で作るもん!って事で料理を作ることにしたんだ。
流石に毎食生臭いタイヤみたいなの食べたくないし、固い黒パンとか無いわーだった。そんな異世界あるあるに感動なんてしない。
暇で観たりした料理番組とかが役に立ったね。家でお母さんが作ってるのを近くて見てたりもしたし味付けには自信が持てる。
だがしかし僕には包丁を持つ技術が無かった。
仕方がないので切ったりするのは魔王城の料理人に指示を出すことにした。切り方とかね。ただ味付けは絶対に自分でしたその方がまだましな味になる。調味料が地球よりもあまりないから仕方ないと言ったら仕方ないんだけども。それに僕香辛料は苦手なんだよね。辛すぎるとかしょっぱすぎるとか脂っこいとかもダメ。すぐに胃にクルんだ。だから薄味あっさり味が好き。甘いものは別だけどね。
魔王領って結構食べ物は豊富なんだ。野菜とか果物とかちょっと見た目違うのがあるけど味は一緒だった。
卵と油と酢があったので異世界言ったら皆が作るマヨネーズを作った。ちょっと習ったので魔法で掻き混ぜた。
この世界には魔法があったので嬉々として学んだよ。だって魔法が使えるんだもん僕の身体が弱くても結構楽に使えた。凄い便利。
話ズレたけどマヨネーズがあれば結構味付けと料理の幅が広がる。マヨネーズはサラダに和えるだけじゃないからね。
お肉をマヨネーズで焼いてもいいしジャガイモでポテトサラダでもいい。結構万能だよマヨネーズ。
ポテトサラダを突きながらちらりと見るのは僕のステータスの性質。
タカオミ・イヅキ
15歳
魔王
性質・善・
魔王なのに善で星って何?
光じゃない星だよ?闇の中の道標って事?
今の魔王領はある意味護られてるけどもしかして人間が攻めてきたりした時に道標として動けって事?まぁ結構魔王領の魔物とか亜人の事は気に入ってるから理不尽に相手が来るって言うなら何とか出来るなら何とかするのは
でも僕善っていうわけでもないと思うんだけど。身長とかもっとっ欲しいとかもうちょっと丈夫になりたいとか人並みに欲位いあるしね。
何で善なのか?しかも魔王になってるのに。
双子の兄を思い出すと・・・雅臣ってある意味魔王っぽいと思うんだけど?間違って召喚したんじゃないのかなって思うんだけどどうなんだろう?
なっちゃったならしょうがないし出来るだけの事はするけどね。そのうちに雅臣と七緒がこっちに来る気がするから僕はおとなしくここで美味しい料理を開発する事にしよう。
目を窓の方に向ければ、もふもふな魔物が日向ぼっこをしてるのが目に入った。
「わぁ~あの子のお腹で寝たらふわふわで気持ちよさそう」
そっと窓から外に出て近付いたら薄目を開けたのでお邪魔しますとお腹に寝転がったら尻尾を毛布代わりにしてくれた。ふわふわの毛並みを堪能していたら瞼が下がってきて気付いたら寝てしまったい風邪を引いたらどうするんですかとライドに叱られた。
ライドは僕が干し肉の不味さに倒れてからとても過保護になっているのを追記して置く。
その頃の二人
「城を出たのはいいけどよ・・・うぜぇ」
「王都を出るまで我慢しろ雅臣。出てからが勝負だ」
「一人でいいっつってんのに何で一個小隊なんだよ」
「え?逃がさないためだろうがアレくらいなら何とでもなるだろ」
「七緒・・・笑顔が真っ黒いぞ」
「いやちょっといい実験体だなと思ってな~」
「・・・・・・生贄かよ」
物騒な会話をしていた。
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