KAC2021 6回目お題「私と読者と仲間たち」によせて
石束
KAC2021前半戦 お題 ふりかえり
相互フォローさん方こんにちは。初めての方にははじめまして。
石束と申します。
KACも折り返し、今回は一か月、十題という長丁場ですが、いかがお過ごしでしょうか。いえむしろ「生きてますか」とか聞いた方がいいかもしれません。
何せ、石束は死にかかっております。息も絶えだえです。
事前にやってた準備が全部裏目に出てこわして直しこわして治し。
ここのところは、ウマ娘第二期の10話の最後らへんを繰り返してみたり、「私だけの十字架」(『特捜最前線』エンディング)と「God knows...」(ハルヒの挿入歌)と「最愛」(『容疑者Xの献身』主題歌)を繰り返し聞きながら、必死に書きつないでました。
……聞いてたら、提出した小説とかエッセイがそのまんまの内容になりましたが、今回は自作を語ったり、読ませていただいた他の方の作品を語ったりする内容ではないのでそのへんの自分語りは控えめで。
では何やるかというと、今年の『お題』の振り返りです。
読ませていただいた作品の感想文は例年通り、もう少し後で。何しろ今年は他の方の所へ読みにいく余裕が全くないくらいの、ずぶずぶのドロ沼にはまっておりまして。
はずかしながら「絶対今年も面白いのを書いているに違いない!」とか思う人のところへろくに星もコメントも出来ておらず、いえそれ以前に周回すらできておりません。(まあ、リアルが年度末ということもあるのですが)
もとより「カクヨム」は
「ここは、誰でも自由なスタイルで物語を書くことができ、いつでも、たくさんの物語を読むことができ、お気に入りの物語を他の人に伝えることができる。そんな「場所」です。」
と公式さんにもあるように、自由に楽しく気持ちよく書けるのが楽しい投稿サイト。
書く人間は気持ちよく書き、読む人間は気持ちよく感想を書く。
応援するためにコメントを書き、良いと思ったところを誰か紹介して星をつける。
嫌な部分の指摘や受け入れがたいところの表明なとはわざわざするまでもありませんし、そういうコトを書くための機能はカクヨムにはありません。
只管に「楽しいところを共有し前に進む気持ちを後押しする」のに特化した場所。
そういうサイトだと(勝手に)思っています。
にもかかわらず、今のところ自分で書くだけで精いっぱいというのは、正直カクヨムの十分の一も楽しめていないということです。
……もったいない。
でもね。今回は正直、運営さんの出題にもいくぶんかの責任があると思うのです。
お題が難しいの! 考える時間が必要なの! だから書く時間がなくなるの!
しかもなんですか今回のお題。
「私と読者と仲間たち」
こ、こ、こ、こんな恥ずかしいお題で何を書けとというのか?
こんな「カクヨムは家族、書き手も読み手もみんな友達」みたいな、そんな恥ずかしいネタで何を書けというのか?
私がカク友だ、この人の話を好きだ。と思っていても相手には迷惑かもしれない。
そんな気持ちにあえて目をふさいで、自重と羞恥心を封印して、場合によってはフラッシュバックに苦しみながら(笑)
それでも感想書いているんですよ、私は(本音)
それを
「読者の方にはいつも感謝です。ありがとう。〇×さん、アドバイスありがとう。
今度のイベントもがんばろうね」
とか、そんなの、書けるわけないじゃないですか!(泣きギレ)
そんなできる人のコミュニケ―ションが苦も無く普通にできるくらいなら、私はネットで小説書くのを趣味にしとらんわ!
それとも、あれですか?
「私には私を崇めてくれる読者がいる。次回を期待し次作を期待し未来の傑作を待ちわびる民がいる! そしてそんな私には仲間がいる。友がいる。宿敵と書いてライバルと呼び、戦友と書いてズットモと読む創作者の友人たちがいる。我らはエリートであり芸術家であり創り出すもの。いわば神。選ばれた人種たる彼らとの語らいは常に私に新たな着想を与える。――時に私たちは意見を違え、激しく言葉をかわすこともあるだろう。だがそれは新たなる傑作へと続くために必要な戦いに他ならない。我が優良なる友もいずれは私の正しさに気づき、己の過ちと愚かさに気づく時がくる。そしてその時こそ、真に心から私の作品をほめたたえ、新たな私の読者(げぼく)となるに違いない。ワーッハッハッハー」
とかそういう事ですか?
あ、案外こういうネタで1200字書ければそれでもいい気がしてきた(笑)
――いやそうじゃなくて。
ことほどさように『私と読者と仲間たち』も、ものすごく自分の中で消化するのに時間がかかるお題なのです。
これはあんまりです。無体です。
少しは休めるようなネタがあってもいいじゃありませんか。
気持ちよく書くのが「カクヨム」でしょう?
「少しぐらい苦しい方が、ホラ、後で気持ちいから。絶対いいから!」
とか、そんな気持ちよさは望んでいないんですよ。少なくとも私は!
◇◆◇
ここまでのハイライト(笑) お題は六つ。
1回目:「おうち時間」
コロナで翻弄された去年一年を振り返りつつも、それを前向きにとらえようとするテーマ。なんでもかけそうな半面、これぞというびっくりネタは出にくいだろうか。
ざっと覗きに行ったところでは「おうちでできるこんな暇つぶし」的な感じで普通の楽しそうなことから、否応なしに押し付けられたおうち時間みたいな捉え方のそうでなさそうなのまで色々な参加作がありました。
よくこんなの、思いつくなあ。本当にテーマのとらえ方は人それぞれ。
書き手万別。
2回目:「走る」
ウマ娘だろう!そうだろう!『極限まで削ぎ落とした体に鬼が宿る』とか呟きながら第八話見てた人が選んだ人の中にいるだろう! いや、血管の中を赤血球が走る方かもしれない。でもアレ、血がめぐる話なのに何故か心臓の辺りが苦しくなるんだよな……
あと絶対エッセイで紹介したい本があったのに。海老沢泰久さんの『F1地上の夢』の事を書きたかったのに。いい小説なんだ。本当にいい小説なんだ……
3回目:「直観」
直感に見せて直観だった。しかもその直観の意味が直感とはニアピンになっている二重底の落とし穴……とか考え始めて、深みにはまりました。
あと去年の11月に出たハルヒの最新刊が『涼宮ハルヒの直観』だったのを思い出しました。きっかけは「おうち時間」で長い小説がテーマのエッセイを書いた時にもらった応援コメントで教えてくださった方がいて
「ああそうだった。忘れてた。涼宮ハルヒも長い小説だよな」
と思い出して、段ボールから出してきていたのです。そしてそれが「直観」について気づき、考え始めたきっかけでした。改めて読むと、ハルヒの『直観』の内容が「直感」と「直観」について考えたくなるようなテーマでもあって。
ハルヒとこのお題。何か、関係あるのだろうか。
4回目:「ホラー」or「ミステリー」
と思ってたら、次にきていたのがこのお題!
ご存じの方にはいわでもがなでしょうがハルヒの最新刊「涼宮ハルヒの直観」(の一部)はミステリーなんですよ!――というかミステリーメタネタ話で。うむ。神父を隠すならコンクラーベ!
ミステリーとホラーなら紹介したい本がいっぱいあるのに!いっぱいあるのに! エッセイ書きたかった! エッセイ書きたかった! ホームズ、ルパンの古典からクリスティにエラリー・クイーン。レイモンド・チャンドラー。神津恭介に御手洗潔、金田一、湯川先生、そして「このミス」の隠し玉。リアルサイバーミステリーで世間にひと泡吹かせた話題作「スマホを落としただけ」シリーズが……
でも、連作やってる異世界ファンタジーで無理くりミステリーをやろうとしていたため、エッセイを書く余裕がなく。
5回目:「スマホ」
すでに生活の一部と化した情報端末。電話以来の過去、利用し依存する現在、どんなふうに進化するかわからない未来。ネット小説、特にケータイ小説からの流れの関係から我らネットの書き手にとっても重要な意味を持つデバイス。
そしてミステリーやホラー、ロマンス、SFとなんでも登場させられる舞台装置でありどれにでも利用できる小道具(なんで締め切り終わるとこんなに滑らかに文章が出てくるんだろう)
で、締め切り前に私がどんなふうになっていたかというと。
「うがあああああっ。スマホと異世界ファンタジーの喰い合わせが悪い。難しい。字数が足りない。もう削れない。ちくしょー」
と別のお話で七転八倒していたために、スマホについてエッセイも書けませんでした。
ほんとならスマホ小説というか「ケータイ小説」を起点にして、自分なりに今のネット小説の在り方とかエッセイにしたかったんですが。
……くそう。「書きたかった話」はいつも筆がススム。
6回目:「私と読者と仲間たち」
いまここ。
さて現実逃避はこのくらいにして――小説に戻ります。
みなさま、折り返しです。のこり今回入れて5つ、がんばりましょう!
以上
追伸
ぜったいどこかで『キャンプ』はくる! 絶対に来る!
と、思う。
KAC2021 6回目お題「私と読者と仲間たち」によせて 石束 @ishizuka-yugo
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